約束のネバーランドでも謎多きキャラにムジカとソンジュがいます。初登場シーンは、GFハウスを脱走した先でのことです。
追手に追われていたエマたちを助けたのがムジカとソンジュでした。とはいえ、ムジカたちの容姿はどうみても鬼です。
ストーリーもかなり進み、ムジカたちの存在が明らかになってきたので、ここで過去エピを振り返りながら彼女たちの正体を探ります!
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ムジカ・ソンジュとの出会い
出典:約束のネバーランド6 出水ぽすかほか 集英社
GFハウスから脱獄したエマたちを待ち受けていたのは、執拗な鬼たちの追手でした。このとき、エマたちを逃がすため一人囮になったレイ。
危うく捕まりそうになったレイを救ったのがソンジュでした。そして、彼らのアジトである地下道にかくまうことになります。
ソンジュが案内した地下道にいたのもう一人の鬼ムジカ。エマと同じくらいの背丈の女性の鬼、二人とも人語を巧みに操る知性鬼でした。
知性鬼と野良鬼
ムジカの役割
エマたちと初接触したとき、ムジカは宗教上の理由から人間を食べないこと、人間を襲わないことなどを話していました。
ムジカたちの特徴- 宗教上の理由で人間を食べない
- 人間に危害は加えない
人間を食べない鬼、この二人の「異質」ともいうべき鬼との出会いが、エマに大きな影響を与えていきます。
エマは、今まで鬼は人間を食べる怪物だと思っていませんでした。けど、人間を食べない鬼がいることをこのときはじめて知ったのです!
出典:約束のネバーランド6 出水ぽすかほか 集英社
ムジカにはじめて会ったときのエマはかなり警戒していました。コニーやノーマンのことを考えても、鬼を疑うのは当然な反応です!
なら、エマがムジカたちを信じようと思ったキッカケはどこにあったのか。その立役者となったのがドンでした。
出典:約束のネバーランド6 出水ぽすかほか 集英社
鬼だろうと命を助けてくれた恩人を信じようと助言したドン。この一言により、エマはムジカと距離を縮めていくことになります。
この出会いは、今後のストーリーにおけるとても重要な場面ですが、そのきっかけとなったのがドンの助言だったことは忘れてはいけない!
ムジカとの出会いによって、エマは鬼に対する考えを変えていきます。鬼の世界が揺らぐほどのことをしてしまうんですよね!
鬼の正体と退化
ここで、ムジカの正体についてもう少し深く話していきますが、その前にこの世界の鬼の生態について知る必要があります。
そもそも、なぜ鬼は人間を食べるのか、いや食べなければならないのか。それは、人間を食べなけれ退化してしまうからなんです!
強靭な肉体と運動能力を持ち合わせた鬼、彼らの肉体を維持しているのは人肉!そのため、人間を食べ続けなければ知性のない野良鬼と成り下がる。
野良となった鬼はもはや動物です。都市や村での共同生活ができないほど知性は退化し、人語も操れず人型すら保てなくなります。
ムジカはなぜ退化しない?
鬼は人間を食べなければ退化する。ここで一つ疑問が、農園から脱走したエマを助けたムジカは、宗教上の理由から人間を食べないといっています。
なぜムジカは退化しないのか?
そのカラクリは15巻で判明します。ムジカは人間を食べなくとも退化しない生まれ持っての特異体質の持ち主だったんです。
どうしてそんな体質になったのかは不明ですが、鬼の突然変異として誕生した説が有力ですね。鬼の進化については別の記事も会わせてどうぞ!
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邪血の少女ムジカの歴史
出典:約束のネバーランド15 出水ぽすかほか 集英社
ムジカは今から700年ほど前に突如として登場します。出生の一切は不明ながら鬼の文献の記録に残されていました。
文献にはムジカではなく邪血の少女という名前で記されており、彼女の不思議な血の力について記述されていたんです。
それによれば、ムジカは飢餓の村々を回り、鬼たちを次々に救っていったのです。まさに救世主のような存在です!
ムジカの救済は自分の血を飲ませることでした。彼の血を一滴でも飲めば、鬼は人間を食べなくとも退化しなくなったのです。
王政に弾圧されるムジカ
ムジカの血によって多くの鬼たちは救われたのですが、そんな彼女の存在を疎んだのが、女王や貴族たちでした。
女王を頂点とする鬼の世界では、一般鬼を支配するために食用児を利用していたんです。安定した人間を供給する代わりに一般鬼を従わせる。
出典:約束のネバーランド15 出水ぽすかほか 集英社
一般鬼は自分の命を王政に握られているも同然、農園を管理し続けることで王政は未来永劫安泰を興じることができるというカラクリ。
鬼世界の腐敗した現状。ムジカのような鬼は王政にとっては邪魔、そのため、ムジカの両親や仲間たちは全員皆殺しにされてしまったんです。
記録では、王政によって邪血の少女も殺された記述してあるが、実際には生き延びており、それがムジカでした。
ムジカを助けた鬼こそソンジュ
王政につかまったムジカを逃がした鬼こそがソンジュでした。ムジカと共に旅をしているのもそのためだったんですね。
ムジカを助けたということは、女王の意志に逆らったことに等しく、鬼の世界で生きてくことはもはやできません。
そもそも、ソンジュがムジカを助けれたということは、ソンジュは身分の高い鬼だったことを示唆しています。
実際、ストーリーが進んでいくとソンジュの正体が判明するんですが、彼の正体は貴族出身の超エリート鬼なんです。
出典:約束のネバーランド6 出水ぽすかほか 集英社
エマとはじめて会ったとき、ムジカは「旅をしている」といってたけど、このセリフは伏線だったことが分かります。
ちなみに、ソンジュはムジカの血を飲んでいるため退化しません。そして、ちゃっかり女王や貴族も血を飲んでるのた退化しませんw
ムジカ・ソンジュに関する伏線考察
エマと友達になったムジカやソンジュに関する謎は多くあります。これまで登場した謎について振り返っていきます。
ムジカらが信仰する原初宗教とは?
ムジカやソンジュは「原初宗教」という宗教を信仰していました。その教義にしたがい日々生活をしています。
たとえばです。
- 神が作った食べ物以外口にしない
- 神の恵み(食料)に感謝する
- 食事の前に神に祈りを捧げる
ここでポイントは、神が作った食べ物以外食べれないというところ。ムジカは別として、ソンジュは人間を食べたい願望があります。
ですが、食用児は人工授精によって生まれた人間のため、神が作ったものではない、だから、食べれないという理屈のようです。
出典:約束のネバーランド6 出水ぽすかほか 集英社
そのため、もしも鬼の世界に人間がまた生活するようになれば、それは人工ではない天然の人間のためソンジュは腹一杯食べると豪語していました。
原初宗教において「人間は食べてはいけない」ということではないってことです。そしてもう一つ。
原初宗教では「神」という概念が登場します。となると、この神が鬼の頂点のことではないか?とも思いますが実際は違うみたい。
ムジカのペンダントの意味
出典:約束のネバーランド12 出水ぽすかほか 集英社
ムジカはエマとの別れぎわにペンダントを渡していました。そして、このペンダントはストーリーの最後の最後まで登場。
ですが・・・
実際はペンダントにどんな意味が託されていたのかは不明のまま。しいて言えば、101話のグヴィティダラ遺跡で使用していました。
この遺跡でエマは鬼の頂点と接触しますが、接触できたのはエマがペンダントを持っていたからのように思えます。
実際、鬼の頂点に出会えたのはエマだけでした。ただ、この方法は正規ルートではないともいっていました。
つまり、ペンダントは鬼の頂点に会うための重要なアイテムではないんですよね。となると、あのペンダントの意味とはなに?
残念ながら最後まで不明のままでした。ただ、エマにとってあれはムジカからもらった「お守り」として肌身離さず持っていました。
それは最終話でも同じで、、、ここでは約ネバの最終回のネタバレはさけますが、ペンダントがきっかけだったようには思えます。
ムジカとソンジュの物語
ソンジュがムジカをどうやって助けたのか、そこらへんのエピソードについては本編では描かれていませんが、小説版では詳しく書かれています。
詳しく知りたいなら約ネバの小説第三弾「戦友たちのレコード」をチェックしてみてください。ソンジュとムジカの出会いを描いています。
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