約ネバ「ミネルヴァ探訪編」にて初登場したオジサン。オジサンというのは、名前ではなくエマたちがつけたあだ名。
GFハウスからの脱獄に成功し、ミネルヴァさんのペンを頼りに辿りついたシェルター。そこにいたのがオジサンでした。
エマたちとの初接触は最悪なものだったけど、その後は頼もしいほど協力的なお兄さんキャラへと変貌していきます。
そしてオジサンのラスト、、、ここではオジサンにまつわるあれこれをまとめてみました。ちなみに細かい部分も考察してます。
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オジサンの正体と過去
オジサンもまたエマと同じく農園から脱獄して、ミネルヴァさんのペンを頼りにこのシェルターに辿りついた子供でした。
オジサンのセリフには「今から13年前」とあるように、かなり以前からこのシェルターに住んでいたようなんです。
オジサンがいた施設はグローリー=ベル(GB)農園と呼ばれるところ。エマがいたGF農園と同じく高級農園の一つです。
エマとの初対面は最悪ッ!
エマたちとオジサンは同じ境遇にあるはず。この世界の真実を知り、生きるために脱獄を決意したんですから。
でも、エマたちがシェルターにたどり着いたときのオジサンの反応は、ものすごーく威圧的な態度だったんです。
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
エマに銃口を向けるオジサン
同じ人間同士なのになぜ!?
そもそも、シェルターにいたのはオジサンの一人だけ。GB農園から脱獄してきたほかの仲間が誰一人いないんです。
ここにオジサンがエマたちに威圧的な態度をとる理由がありそうです。それに、オジサンの奇妙な言動も気になるところ。
名前を教えてくれない
エマがオジサンの名前を尋ねてもなぜか教えてくれません。変な意地をはり続けたせいで、しばらくの間エマたちはオジサンと呼ぶことに。
はじめに「オジサン」と呼びはじめたのはエマでした。オジサンは本名ではなく、呼ぶために必要なあだ名みたいなもの。
エマたちを殺そうと画策?!
エマに銃をつきつけてシェルターから追い出そうとしたり、殺害すらも計画する場面もいっときはありました。
エマがゴールディ・ポンドに捕まったのも、オジサンによる策略でした。つまり、エマたちが死んでもいいと思ってたわけです。
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
ところが、実際にエマが鬼に捕まるやいなや、慌てる様子を見せるオジサン。感情の起伏が激しく情緒不安定な態度が見てとれる場面。
独り言をブツブツ言う
情緒不安定さは独り言にもあらわれていました。急にブツブツなにか呟いたかと思ったら、卒倒して意識を失ってしまう。
ほかにも、突然吐き気をもよおしたりと。ただ、こうしたオジサンの言動はすべて彼の過去が関係していたんです。
オジサンの悲しすぎる過去
オジサンの普通じゃない言動の原因のすべてはゴールディ・ポンドにあったんです。13年前、農園を脱獄しシェルターへと辿りついた。
このときはオジサン以外にも複数の仲間がいたんです。シェルターで、ミネルヴァさんから次なる目的地が記された手紙を見つけます。
ただ、ミネルヴァさんが手紙を記した頃とは状況が一変。食用児のために用意したゴールディ・ポンドは今や鬼たちの手中に陥っていたんです。
猟場と化したゴールディ・ポンド
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
ミネルヴァさんの食用児を支援する計画がバレていたんです。現在のこの場所は鬼たちが人狩りを楽しむための猟場へと化していたんです。
そうとも知らずに若き日のオジサンたちは、ゴールディ・ポンドへと向かい、鬼たちに捕まり皆殺しにされた・・・
かろうじてオジサンだけが生き残り、シェルターで10年以上もの間たった一人で鬼の世界で生き延びつづけてきた。
エマたちがシェルターにやってきたとき、威圧的な態度をとったのは、エマに若きにの自分と仲間を重ね合わせてしまったからでした。
エマの姿を見ると、昔の楽しかったあの頃を嫌でも思い出してしまう、それがイヤでシェルターから出ていくよう言ったんです。
オジサンとエマの仲直り
なら、オジサンはどうやってエマたちに協力的になっていったのか。それは、ゴールディ・ポンドをぶっ壊すために立ち上がったからです。
仲間を失う元凶となったゴールディ・ポンド、オジサンにとってあの場所は、過去のトラウマでもあると同時に、仲間の復讐を果たす場所。
その場所を破壊することでオジサンは立ち直ることができたんです。それからは、人間の世界にいくためにエマたちに協力していきます。
謎多きオジサンの正体を徹底考察
作中におけるオジサンにまつわる謎はけっこうあるんです。そこで、ここからはオジサンの正体を徹底考察していきます!
オジサンの本名は「ユウゴ」
まずは一番気になるオジサンの本名です。ゴールディ・ポンドを破壊したら名前を教えるとエマと約束したオジサン、11巻でようやく判明!
出典:約束のネバーランド11 白井カイウ 出水ぽすか 集英社
本名はユウゴ
オジサンの本名は「ユウゴ」。いたって普通な名前ですが、自分の名前を打ち明けたってことは、エマのことを受け入れた証拠!
オジサンは何歳?
あだ名が「オジサン」となると、気になるのは年齢ですwただ、本編の中で年齢については言及されていないんです。
ですが!単行本8巻の白井先生の作者メッセージの中で、オジサンの年齢が予測できると書いてあるんですよね。
オジサンの話では13年前にグローリー=ベル農園から脱走、農園は15歳で出荷することが白井先生の一言メッセージより判明しています。
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
63話で「俺がこの道で戻ってきたのは何歳の時だ15? いや16だ」から、農園から脱走したのが15歳前後ってことになる。
オジサンたちは脱走から半年後に罠に捕まっているので、オジサンの年齢は28~29歳あたりになると推測。
出典:約束のネバーランド8 白井カイウ 出水ぽすか 集英社
年齢はオジサンど同世代
ちなみに、オジサンの親友ルーカスの年齢にも黒く塗りつぶされていて年齢不詳。ユウゴとルーカスは同世代なので、ルーカスもアラサーですかね。
オジサンのポテンシャルは相当なもの
シェルターでは子どもたちに言いようにされてたけど、ゴールディ・ポンドへ向かう道中ではポテンシャルの高さが際立っていた。
身の隠し方から危険察知能力、鬼の対処法、銃の腕前など、鬼の世界を生き抜く術は凄まじく高いのである。
年齢を差し引いても、さらには仲間の犠牲を払ったとはいえ、ゴールディ・ポンドから逃げ切れた実力からして相当なもの。
シェルターの壁の落書きの謎
出典:約束のネバーランド7 白井カイウ 出水ぽすか 集英社
シェルターの壁に描かれていたたくさんの名前。これらはかつて共に脱走したオジサンの仲間たちでした。そして一番大きく書かれていた文字が、
poachers
という英単語。
オジサンは「密猟者」と言ってたけど、複数形なので正確には「密猟者たち」、ゴールディ・ポンドの鬼どものことを指していました。
オジサンの黒手袋の意味
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
右手にだけ黒手袋
オジサンといえば右手に黒手袋キャラですが、なぜオジサンはいつも黒手袋、しかも片手にだけしていたのか?
考えられるのが、同じ農園出身で共に脱走したルーカスの存在。オジサンの回想ではルーカスも黒手袋に杖と、常に黒い手袋をしています。
恐らくこの黒手袋はルーカスの形見。オジサンは死んだと思っていたルーカスの形見として黒手袋をいつもしていたようなんです。
13年前、猟場で全滅したオジサンの仲間たち。このときルーカスを襲ったのが鬼は、ルーカスの右手が捥(も)ぎ取ったコマが描かれています。
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
黒手袋はどこにいった!?
いつも黒手袋をしているルーカスの手に黒手袋がないんですよね。なら、この黒手袋はどこにあるのかと疑問が湧いてきますよね。
出典:約束のネバーランド8 出水ぽすか 白井カイウ 集英社
ゴールディ・ポンドから逃げ切れたオジサンの姿、シェルターで頭を抱え苦しむ様子がありますが、左手に黒手袋を握りしめています。
この黒手袋こそルーカスの黒手袋ではないか。オジサンは親友の形見の黒手袋をすることで悲しさを紛らわしていたのかな(哀
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