アニ、ライナーと共にマーレから送り込まれたベルトルトさん。作中では重要キャラではあるものの、その性格はライナーの影に隠れた「影の薄い奴」という設定。
ですが、ベルトルトから生まれた数々の名言をはじめ、調査兵団になりすましていた苦悩や葛藤、さらにはアニへの恋心と、とてもとても魅力的なキャラなのです!
そこで、そんなベルトルトの生きざまを今回は紹介。彼の悲劇的な最後に至るストーリーをガッツリと見ていこうと思います。
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ベルトルトのプロフィール
名前 | ベルトルト・フーバー |
身長 | 192cm |
体重 | 81kg |
誕生日 | 12月30日 |
出身 | マーレ |
所属 | 調査兵団 |
身長192センチの高身長、そして体重82キロのノッポキャラのベルトルト、調査兵団として潜り込んでいたときは、ライナーと同郷という設定でした。
意思決定が弱くいつもライナーと共に行動していましたが、能力で言えばライナーよりかなり上。それは過去エピソードなどからも分かるところ。
世界の運命を担うほど重く、そして過酷な任務は、10代の青年にとっては耐えがたいものでした。作中では、苦痛に喘ぐベルトルトの姿もありました。
出身地問題
出典:進撃の巨人4 諫山創 講談社
僕とライナーは・・・
エレンたちに自分の出身について話す場面は第16話にて描かれています。エレンの「どこ出身」という何気ない質問に、一瞬躊躇したような表情を浮かべるベルトルト。
ライナーを一瞬チラッと目配せするシーンがあり、二人にとってはかなり緊張の場面たっだはずです。なんせ、あの場面ではじめてウソの出身を話したはずらから。
とはいえ、ベルトルトはかなり流暢に話せていましたが、この理由についてその後のストーリーにおいて伏線が回収されています。
混乱乗じて壁内に侵入でいたベルトルトたちが、避難所でたまたま出会った爺さんの身の上話にあった巨人が襲ってきた状況を、あの時そのまんま話していました。
ベルトルトの寝相
出典:進撃の巨人24 諫山創 講談社
ベルトルト天気予報
ベルトルトといえば寝相の悪さ。共同生活の彼らにとって、彼の寝相の悪さはもはや日常のこと。さらには、寝相から今日の天気が分かるらしいw
足を組んでるときは「雪」で、両手を背中の下に入れてるときは「晴天」の確率が高い。これがベルトルト天気予報。
なら、この二つのサインが出たときはどうか、ライナー曰く「ひょう」だという。ともかくベルトルトの寝相はかなり悪いのだ!
ベルトルトの性格
性格は暗いというより自己主張しない消極的な青年。公式ファンブックにて、教官より「この少年の問題は心」と指摘されている。
キース、お前が言うか!
と説教したいところではあるが、確かに一理ある。しかし、シガンシナ区決戦においては、消極的なベルトルトの姿はなく、むしろ積極的に仲間を殺していった。
「ベルトルト」の由来
ウィキによれば「ベルトルト」の由来は「輝く」「強さ」といった意味があるようだ。ドイツ人の男性の名前に多いという。
シガンシナ区決戦でみせた巨人化するときの予想外の爆発は、「輝く強さ」というニュアンスを含んでいるようにも見えます。
ベルトルトとアニの関係性
ベルトルトを紹介する上で欠かせないのはアニとの関係性。作中では、アニに自分の気持ちを伝えてた場面はなかったように思います。
口数が少ないこともあり、アニへの想いは実ははっきりしていない。というのも、ライナーら周りの指摘によりベルトルトの気持ちを知ることなったにすぎないのだ!
アニへの想い
ライナーがベルトルトの想いに気づいたのがアニに対する言動です。アニとすれ違うたびに、チラチラ顔をを見ていたようなんです。
出典:進撃の巨人12 諫山創 講談社
見すぎだ
そんな周りから見れば露骨なベルトルトの反応にライナーばかりでなく、アルミンや、エレンでさえも気づいていたことが判明しますw
たた、当の本人は恥ずかしがってか認めない。
シガンシナ区決戦の前夜においても、ライナーは「作戦を成功させてアニを向えにいってやれ」と言う場面でも、ベルトルトはテンパってしまい、はっきり断言はしていない。
ベルトルトのアニへの想いはどうなのか。そこで、ベルトルトの言動を振り返りながら、アニへの想いの真相について触れていきます。
アニへの気遣い
出典:進撃の巨人23 諫山創 講談社
ベル「君もそう思わない?」
94話「壁の中の少年」の中で、候補生時代が描かれていますが、この場面でアニに声をかけているベルトルトの姿があります。
名前ではなく「君」というところにベルトルトの恥ずかしさが垣間見えます、呼び名から若干距離を感じることから普段から親しく話す関係性ではないようだ。
もしかして、この頃からアニへの淡い想いを抱いていたのかどうか、よう分かりませんが、アニを気にかけているにように見えなくもない?
最後のセリフに出た本音
アニに対するベルトルトの想いは確かにあったんだろうなというのは個人的には思うところ。それはベルトルトの死ぬ間際のセリフにあらわれてます。
出典:進撃の巨人21 諫山創 講談社
アニ!!!
ベルトルトが巨人化したアルミンの食べられるシーンです。このとき、ベルトルトは死の間際の中で最後のセリフを叫びます。
この叫びは、いわばベルトルトの本音。体裁もテレもなにもない思ったことをなんのフィルターも通さずに、放った心の叫びなわけです。
そうして考え見ると、このとき声にした仲間の名前はライナーではなくアニが先なんです。今まで共に計画を遂行していたライナーではなくアニ。
こうしたセリフからも、ベルトルトはアニをただの仲間とは考えていなかった可能性が高いです。この叫びにはベルトルトの本音なわけですからね。
ベルトルトの正体と能力
マーレ戦士の恋愛事情はこのくらいにして、お次は超大型巨人について見ていこうと思います。超大型巨人はマーレでは「破壊の神」なんて呼ばれていましたが、その能力はどうだったのか。
ベルトルトの伏線
ベルトルトが超大型巨人であることがバレる前にも、いくつかヒントが散りばめられています。ここではその中の一つを紹介します!
出典:進撃の巨人12 諫山創 講談社
思わず手を噛もうとするベルトルト!
ウトガルド城で巨人の大群が襲ってきたとき、ユミルが巨人化して仲間を守ろうとしたときの場面ですが、ベルトルトがとっさのことに慌てて巨人化しようと手を噛む仕草をしてますw
おっちょこちょいなベルトルトさん。
ユミルが敵か味方か判断ができない状況で、いきなり目の前にあのブサイク巨人が現れたら、驚くのもむりはなし!
もしあのときベルトルトが巨人かしていたら、城もろとも木っ端みじんに吹っ飛び、誰一人として助かってはいなかった(危なかった)。
ちなみにライナー・ブラウン考察においても、巨人正体のヒントと思われるコマを考察をしてるのででこちらもどうぞ!
その日人類は
ベルトルトはライナーに比べると存在感は薄くなりがちですが、彼が継承した超大型巨人の存在感は名実ともにデカブツです。
というのも、1巻表示に登場していた巨人こそベルトルトだったから。ベルトルトがウォールマリアを破壊したことが、すべてのはじまりだからこそインパクはデカい!
出典:進撃の巨人19 諫山創 講談社
キノコ雲・・・だとッ!!?
超大型巨人の特徴は、体内から常に発せられる高音の蒸気を纏っていること。さらに、巨人化する際の爆発の威力が予想以上に凄まじかった。
ところで、ベルトルトの「戦士」としての能力はどのくらいだったのだろうか。実を言えば、ベルトルトの潜在能力は高め。それこそライナーよりも。
マーレ戦士候補生時代のベルトルトは、すんなりと戦士になれた。今でこそライナーの側にくっついてる存在ですが、当時、一番の落ちこぼれはむしろライナー。
ベルトルトは射撃の腕が高く、アニは格闘スキルが高い、ライナーは何かに秀でた能力はなかったといっていい。そのため、戦士になれるかどうかギリギリだった。
調査兵士にみるライナーは昔の面影はありませんが、潜在能力こみこみで考えればベルトルトのほうが能力は上、これはライナー自身も言っています。
出典:進撃の巨人19 諫山創 講談社
能力が高いのに肝心なところで頼りない
ライナーの過去を知った今では、お前はマルセルの真似をしていただけだろッ!とツッコミを入れたくなるも、彼もまた精神が分裂し苦しみ続けた哀れな戦士の一人。
もちろんライナーの指摘にウソはない。ベルトルトの消極的な態度は確かにあった。こうしてみると、どうしてベルトルトはマーレの戦士になろうと思ったのだろうか疑問に思ってしまう。
マーレ戦士になった理由
アニの場合は、父親に無理くりスパルタ特訓を受けていたことで戦士になった。ライナーは英雄になりたくて、そして母の願いを叶えるために戦士になることを切望した。
ただ、ベルトルトに関してはマーレの戦士になったきっかけについては描かれていない。身体能力は元々高かったのでしょうが、消極的な性格からどんな経緯で戦士になったのか。
両親の願いだったのか、自分の意志だったのか、それとも他に理由があったのか、彼の動機についてははっきりとは分かっていません。
ですが、ストーリーが進む中でベルトルトの心の叫びが描かれています。シガンシナ区決戦前夜では「この地獄をぼくたちで終わらせよう」と語っており、責任感の強さを垣間見せていました。
口にしないだけで彼の心の奥底には、この世界を終わらせたい!とする強い意志が芽生えていたのかもしれません。
ベルトルトの至極の名言集
口数が少ないからこそ、その言葉には重みがあるもの!作中では、そんなベルトルトの至極の名言が幾度となく登場していましたッ!
僕には自分の意志がない
出典:進撃の巨人4 諫山創 講談社
訓練兵時代、エレンたちに語っていたベルトルトのセリフです。「意志がない」というのは、彼の性格をあらわしてはいますが本音かどうかは判断が難しいところ。
とはいえ、心の弱さは見えてとれます。憲兵団に入ると言っていたのだが、結局自分の意志を貫いたのはアニただ一人だけだった。
そして調査兵団になぜか志願したバカ二人を背に憲兵団に入団したアニ、二人から去るときのアニの鬼の形相、詳しくは21話「開門」をチェックすべし。
誰か僕らを見つけてくれ
出典:進撃の巨人12 諫山創 講談社
ベルトルトの名言にして心からの叫び。ベルトルトファンにとってはこのセリフを一番に挙げる人は多そうです。ベルトルトもまたライナーと同じくマーレと壁内との狭間で悩み苦しんでいました。
マーレの戦士としてか、それとも調査兵士としてか、壁内人類は「悪魔の子」だと教わってきたベルトルトにとっては、エレンたちと過ごした時間は楽しさと同時に苦しさでもありました。
マルコを見殺しにしたこと、ローズマリアを破壊してエレンの母親を殺してしまったこと、ライナーのように自己が保てない状況までには至っていませんが、精神的苦痛は相当なものでした。
悪魔の末裔がッ!!!
出典:進撃の巨人12 諫山創 講談社
ライナーの因縁の相手がエレンとするなら、ベルトルトの因縁の相手はアルミンです。このセリフはアルミンが「アニを置いていくの?」という絶妙な交渉をしたときのセリフです。
アルミンの黒い部分がでていましたが、さらに「アニは拷問を受けている」とベルトルトの精神をグラグラ揺さぶります。精神攻撃がエグすぎるアルミン!
ベルトルトのアニへの好意を逆手に取ったアルミンの攻撃ですが、この発言に感情が爆発したのがベルトルト。悪魔の末裔がッ!とマーレの戦士としての本音が出た場面です。
ベルトルトとアルミンのやり取りはこの場面だけでなくシガンシナ区決戦でも見せていました!ただ、このときはベルトルトの強い意志によってアルミンの言葉を退けています。
そして、「ブタのエサにでもすればいい!」と反論していました。これもまたベルトルトの名言の一つはあるものの、アニへの恋心を考えれば当ブログではランク外。
ベルトルトの壮絶な死亡エンド
ベルトルトはシガンシナ区決戦にて戦死しています。シガンシナ区決戦とは、人類対巨人の最終決戦という位置づけです。
調査兵団はウォールマリアの奪還と、エレンの秘密が隠されている地下室にたどり着くのが最終目標。そこに待ち受けていたのがジーク率いるマーレの戦士たちでした。
獣の巨人、鎧の巨人、超大型巨人、そして車力の巨人による総力戦で、どちらかが滅ぶまで殺し合う、文字度通り最終決戦です。
アルミンと能力の継承
この戦いでベルトルトはエレンに敗北しますが、それと同時にアルミンが瀕死の状態に陥ります。このとき、エレンが提案したのが、ベルトルトを食わせてアルミンを巨人化させること。
出典:進撃の巨人21 諫山創 講談社
ベルトルトの状態もムゴイですが、エレンの後ろでまる焦げになってるのがアルミンです、かなり衝撃的な状態です。かろうじてヒューヒューと口から呼吸してる状態。
ベルトルトの最後は、巨人化したアルミンが、「パッチャ」という擬音語とともに、口の中ですり潰されていくベルトルトの悲痛な表情が描かれています。
最終的に勝利したのは壁内人類でしたが、ここからまた新たな展開へと突入していくわけですが、今回はベルトルト記事なので省略です。
【進撃の巨人】ベルトルト考察まとめ
口数少なく影の薄いキャラと冒頭に話しましたが、ベルトルトの魅力は尽きないのも事実。普段もの静かなキャラだけに、自分の想いをぶちまけるシーンではより迫力があり魅せられます。
つまり、ベルトルトもまた魅力的なキャラの一人でした(今さら感)。シガンシナ区決戦にて死亡したベルトルトですが、その意志は巨人の能力とともにアルミンへと受け継がれます。
アルミンの記憶の中で生き続けるベルトルト、そして、アルミンの行動にもまた変化が起こります。能力を継承してから、結晶化されたアニにたびたび会いに行くアルミンの姿があります。
出典:進撃の巨人28 諫山創 講談社
ベルトルトの意志が少なからずアルミンの行動に影響しているのでしょうか。112話「無知」ではエレンはアルミンに対して「お前の脳はベルトルトにやられちまった」と話しています。
死してもなおその存在感を示すベルトルト、今後の展開、そしてアルミンとアニとの関係性も気になるところです。
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