123話ではミカサの独白でストーリーはすすむ。そして描かれるのは、エレンたちがはじめてマーレに渡った回想でした。
エレンたちの行動は第90話「海がみたい」まででいったん終了し、その後はマーレ(ガビたち候補生)の話がはじまりエレンの戦線布告へと進んでいった。
ただ、エレンがどうゆう経路でマーレに渡ったのかは不明でした、123話ではその部分が描かれます。さらには、初祖ユミルを手なずけたエレンの答えも判明する。
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壁内人類のマーレ旅行記
壁内人類との唯一の友好国ヒィズル国、その大使としてパラディ島にやってきたキヨミ・アズマビト、彼女の手回しによりマーレに足を踏み入れたエレンたち。
エレンたちがマーレに降り立った理由はマーレの偵察、そして壁内人類が敵ではないこと、友好的な和平を望んでいることを示すといった目的があった。
- マーレ市内偵察
- 友好的和平の主張
はじめてみる食べ物に驚く壁内人類、とくにサシャの食欲が爆発、あれもこれもと旅行気分でマーレを楽しみ一行。
ただ、そんな浮かれ気分をよそにエレンだけは伏し目がち、この旅行はヒストリア女王と接触した後の出来事、つまりは壁内人類の未来を知ってしまったあとなんですよね。
ユミルの民保護団体の理念
エレンたち一行がマーレにやってきた目的に友好的関係を築くことがあったけど、そのキッカケとして考えていたのがユミルの民保護団体の存在だ。
団体の理念は不明ではあるもののユミルの民を保護する団体のようだ。明日開催される国際討論会に登壇することが決まっているという。
この団体の主張によっては、自ら声を上げて表明するというのがハンジさんたちの考え。あくまで平和的に和平を結ぶ意志が伺えます。
敵地マーレにきて、自らパラディ島からやってきたことを大勢の前で宣言する、どんな反応がくるのか分からない、その上、成功するとも限らない危険な賭け。
そして国際討論会当日。
ユミルの民保護団体の理念とは、難民として辛い境遇にあるエルディア人にはなんら罪はないこと、そして、すべての罪はパラディ島にいる悪魔のせいだと主張します!
この主張によりハンジたちの希望の糸は切れてしまう。もはや壁内人類がマーレとの間で平和的に和平を結ぶのは絶望的な状況。
そして、この討論会の日にエレンは姿を消してしまう。その後はマーレに一人潜伏していたエレンが機会を伺い宣戦布告へと踏み切ったという流れ。
エレンの涙の真意
出典:別冊少年マガジン 2019年12月号 講談社
国際討論会前日の夜、エレンは戦争で家も居場所もなくした人たちが暮らすテントの前で涙を流すコマが描かれていました。
エレンのこの涙の意味はなんだったのか、少し気になったので考えてみた。考えられる要因としては次の二つかなと思います。
- 家を失った人と自分を重ねていた
- 巨人の能力で未来を知ったことで泣いていた
家を失った人たちを見たエレンは、かつて超大型巨人が壁を破り巨人が壁内になだれ込んできた故郷を思い出していたのはエレンのセリフに表れてた。
エレンは「ある日突然日常が終って」とも言っており、エレンの涙の理由として考えられます。もう一つは、進撃の巨人の能力で未来を知ったことと関係しています。
マーレ旅行でエレンは終始伏し目がちだったのは、すでに知っていた可能性は高そうです。ミカサをはじめ壁内人類の未来を想像して涙を流していたという考察もできそうです。
つまり、壁内人類の未来は目の前にいる人たち同様に、故郷をはじめなにもかも失ってしまうバッドエンドな可能性をあの涙は仄めかしていたのかも。
エレンとミカサの関係
今回、エレンがミカサに「俺はお前の何だ?」とあのタイミングで聞いた理由が気になった。お酒を飲みかわしてバカ騒ぎするのは、おそらくすでに知っていたはずです。
難民のオッサンが差し出した酒を躊躇もなく飲んでいたコマが根拠になるけど、エレンはミカサの思いを聞いた未来は見てなかったってことなのか?
となると、あのときは純粋にミカサの気持ちを聞きたかったのか?マーレに宣戦布告する前にミカサに自分を止めてほしかったのか?
ただ、エレンはミカサから自分への想いを聞いてどうするつもりたっだのか。だって、あの時点で壁内人類の未来は見えていたわけだからね。ん~。
ちなみに、エレンはみんなとバカ騒ぎしていたとき酒を飲んでいたなかった可能性が高い。次のコマをみてほしい。
出典:別冊少年マガジン 2019年12月号 講談社
エレンの顔だけが赤く染まっていないのが分かります。ミカサとアルミンの頬が染まっていることと比較しても明らかに描き分けています。
ミカサの答えに落胆して酒を飲んだわけではない、というかそもそも飲んでいない、単純にみんなと最後にバカ騒ぎしたかったのだろうけど意味深。
地鳴らしついに発動!
そして時系列は現代に戻り、エレンによって地鳴らしが発動されます。しかも壁にいるすべての巨人の硬質化を解いてしまう、そして明かされたエレンの本心。
壁の巨人はこの島の外にあるすべての地表を踏み鳴らす
そこにある命をこの世から駆逐するまで
出典:別冊少年マガジン 2019年12月号 講談社
エレンは壁内人類以外のすべての人間を地鳴らしによって皆殺しにすることを宣言します。そして、エレンの顔はもはや以前のそれとは違う表情、まるで悪魔の形相。
ただ、マーレの精鋭がパラディ島に襲撃したことかすると、世界のパラディ島への進軍用意は順調に進んでるのは間違いないはず。
このまま超大型巨人が世界を蹂躙していくシナリオなら当然世界も反撃するはず、近代兵器が巨人にどこまで立ち向かえるのかも気になるところ。
そして、エレンは地鳴らし後の世界も見ているはず、その上で地鳴らしを発動したのであれば世界に勝てる勝算はあると思ってことだよね。
エレンの巨人の姿
123話のラストコマの衝撃が凄すぎるけど、今回のエレンの巨人の姿が異様すぎます。骨だけの超大型巨人の何倍もある姿。
始祖ユミルと接触し、手なずけたことであの姿になったのか。ユミルちゃんには「もう巨人は作らなくていいよ」と言ってたから、砂遊びを止めさせたからあの姿なのかw
進撃の巨人123話みんなの感想・考察
SNSの123話に関する意見・考察を紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。
雑魚寝の時やっぱりエレン酔ってなさげだよね〜?一人だけ涼しい顔してるからそもそもそんな飲んでなかったろうしってとこでミカサちゃんのお隣をゲットしたあの体勢おま…え…つよ…自覚したエレンつよ…
— おじじ (@ogisangbox) November 9, 2019
進撃の巨人123話凄まじいな。
1話から最新話まで一貫して"敵の自由を奪ってでも自分の自由を手に入れる"っていうエレンの思想はなにひとつ変わってない。誰かの正義は誰かのとっての悪になるってメッセージを諌山先生は伝えたいんじゃないかな。— 殻 (@shell_HE) November 9, 2019
ミカサにも始祖の力が届く=ユミルの血が入っているということ?
ということは、壁内の「アッカーマン(あるいは東洋。あるいは両方)は、記憶改ざんされない」説はウソだったということになるのかな。#進撃の巨人 #123話 #ネタバレ #考察 pic.twitter.com/QsKXXV5EQX— 「進撃の巨人」の謎が分かった (@edonopoh) November 9, 2019
進撃の巨人123話
たぶんミカサがちゃんと想いを伝えていたら結果は変わったと思う。
これから殺戮者となる自分に対するミカサの意思を確認するための質問だろうし。— 乙坂 (@otosaka44tk1) November 9, 2019
進撃の巨人123話まとめ&124話予想
- 壁内人類のマーレ旅行記
- 和平交渉は絶望的な状況
- エレン、地ならし発動!
- ミカサがかわいい
123話のタイトル「島の悪魔」とは、最後のページを開いて分かりました。悪魔とはエレンのことを指していたのねと、主人公が闇落ちしちゃうのか。
地鳴らしを発動したエレン、このまま世界を踏み潰していくのかどうか。どういった展開になるのかはもう分かりません。
超大型巨人よりもさらに巨大なエレンの巨人姿、これはもう異様としか言えない、最終話が近づきつつある進撃の巨人だけど、ワクワク感は最高潮に達してます。
つづく
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