イェーガー派に港を包囲され立ち往生のジャンたち一行、敵味方関係なく世界を救うために手を組んだものの前途は多難です。
地鳴らしは着実に世界へと広がり、多くの人類を駆逐していきます。果たして、アズマビトを救出し飛行艇に乗り込めるのかッ!
128話はそんなお話。
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岩場の作戦会議
ハンジお手製シチューをディナーにマーレ人、エルディア人の親睦を深めたい127話、しかし、関係はぐちゃぐちゃです。
そして、翌日。
港まで来たものの、そこにはなぜかイェーガー派が包囲。ライナーたちは近くの岩場に潜み作戦会議をすることに。
そして、またもや意見のくい違いから人間関係はぐちゃぐちゃになっていく。ガソリンに種火を投げ込んだのはアニ。
アニの無常な提案
出典:進撃の巨人128話 諫山創 講談社
昨晩の話し合いから、アニはジャンたちがエレンを殺せるか疑ってます。とくに、エレンに特別な想いがあるミカサにはどことなく当りが強い。
岩場の会議では、アニはアズマビトの犠牲もやむなしと考えており、ここでも親戚筋にあたるミカサとピリピリな関係になっていきます。
無常にも、昨晩アニが指摘ことが現実に。フワッフワな状態では世界は救えない、この戦いを切れぬけなければ、エレンを止めることなんかできない。
仲間に同期に銃口を向ける覚悟はあるのか?
エルディア人にとって、エレンを止めることは、そういうことなのだと、今回もまたしても悩み葛藤するジャンたちなのでした。
無謀すぎるアルミンのだまし作戦
しかし!迷ってる暇はなく、港を偵察していたハンジさんは、海の向こうに立ち込む大量の蒸気を発見し、地鳴りがマーレ大陸に上陸したと告げる。
出典:進撃の巨人128話 諫山創 講談社
時間の猶予がない中で、アルミンはイェーガー派との交戦をさけ、気づかれずに飛行艇で離陸するという無謀すぎる作戦を提案し実行してしまう。
イェーガー派はアルミンたちが裏切った確証は得ていない、つまりまだ「疑ってる」段階。このわずかな隙をつき、味方のふりをして近づく作戦。
- 飛行艇の奪還
- アズマビトの奪還
- イェーガー派とは戦わない無血作戦
だまし作戦はどうみてもガバガバです。フロックを騙した上で、飛行艇とアズマビトを奪還、さらに気づかれないように離陸。
武器には武器でしか解決できないのか
アルミンの無謀なだまし作戦は、結局失敗に終わります。そして、同族同士の殺し合い。ヤるかヤられるかの泥沼の戦いへと突入。
そして、コニーは涙ながらに、苦楽を共にした同期に対して銃を撃つ。イェーガー派を全滅させなければ飛行艇は手に入らないという悪夢で終わる。
つづく
進撃の巨人128話深掘り考察
ここからは進撃の巨人128話の考察です。今回もいくつか気になるポイントがあったので整理していきます。
フロックが港を占領した理由
出典:進撃の巨人128話 諫山創 講談社
ハンジさんの考えでは、フロックたちイェーガー派はアルミンたちが裏切ったかどうか確証は持てていないと考えていた。
裏切りが「疑惑」の段階で、飛行艇を破壊するには惜しいと考えた。イェーガー派にとっても欲しい技術力だから簡単には壊せなかったようです。
そして問題はここからです。
イェーガー派がアルミンたちよりも先回りして港を占領できた理由です。これは、いくつか説が浮上していました。
- フロックが気づいた説
- 支部塔の人影にバレた説
- エレンに事前に聞かされてた説
だいたいこの三つほど。
出典:進撃の巨人128話 諫山創 講談社
イェーガー派のセリフでは、「疑い」とあり、アルミンたちを裏切り者と助言したした人物がだれなのかは明らかになっていませんでした。
ただ、考えられる人物としては、フロック、そして支部塔の人影(127話)あたり。126話でフロックはミカサがいないことに気づいていた。
フロックは意外と頭の回転が早く、ミカサがいないことに不信に思い、すぐに港にやってきた可能性もありうるかなと。
アルミンの記憶に浮かんだベルトルト
128話のタイトルは「裏切り者」ですが、ライナーやベルトルトの過去の断片が描かれていたのが気になりました。
出典:進撃の巨人128話 諫山創 講談社
アルミンは、イェーガー派のダズ(104期生)に銃を突き付けられたとき、ベルトルトの記憶が頭に浮かんできます。
前継承者と同じ境遇になったとき、現継承者の記憶を見ることがありますが、今回のアルミンはまさにそんな状況でした。
アルミンが見た記憶は、エレン奪還に成功し調査兵団から逃げる情景。ミカサ、ジャン、コニーに追いつかれベルトルトに向かって罵倒する場面。
出典:進撃の巨人12巻 諫山創 講談社
誰が人を殺したいと思うんだ!
このときベルトルトが今まで胸に秘めていた想いをぶちまけたのが、アルミンがみた記憶。まさに今の状況と同じです。
とくにアルミンはベルトルトに強く影響を受けているように描かれてるけど、今回の仲間うちでの殺し合いはどう影響していくのか。
ただ、あのときのベルトルトは「それでも誰かがやらなきゃいけない」と、自分の気持ちを押し殺して使命を全うしようとしていた。
アルミンも、地鳴りを止められるのは自分たちだけであり、誰かがやらなきゃいけない、アルミンの覚悟はいかに!
進撃の巨人128話みんなの感想・考察
SNSの128話に関する意見・考察を紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。
え…?サムエルってタヒんだんじゃ無かったっけ…?なんで進撃の巨人最新話128でいるの…??え…?生き返った…?え??…サムエル…お前…まさか…ww pic.twitter.com/r60xsbxE9K
— さーちゃんᕕ( ᐛ )ᕗ (@saku_saritear) April 9, 2020
アルミンたちは辿っている。
ライベルが辿った道を。
エルヴィンが辿った道を。
エレンが辿った道を。
そして、自分で自分の背中を押した先の地獄を見る。#進撃の巨人 #128話 #32巻 #ネタバレ #考察 pic.twitter.com/KWBJfzwfYS— エドノポー@「進撃の巨人」の謎が分かった (@edonopoh) April 9, 2020
128話から地図で南が上に描かれてるんじゃないか疑惑が否定された。南は下。島の下側が南。蒸気は右から斜め奥左に向かって出てるから港も島の南端にあって西向きに位置してる。鉄道は巨人行列に踏まれずに無事だから巨人は南西方向に進んだ模様#進撃の巨人 pic.twitter.com/yDh2i3sytT
— Nadia_DB_進撃_鬼滅 (@DB_Nadia_0912) April 8, 2020
#進撃の巨人
この漫画のすごい所って、キャラが発した何気ないセリフが、後々考えると大きな意味を残していたり、大事な伏線になっていたりする所だよね。現にベルトルトがエレンを攫った時も「本当に仲間だと思ってたよ!」というセリフがこの128話でコニーに置き換えられて大きな意味を残している。— けゔぃん ???? (@Man_City_KDB) April 8, 2020
進撃の巨人128話読みました。
エグい……。
過去のセリフや置かれた立場がブーメランになって降りかかって来るのが本当に凄い。
また過去のストーリーを振り返りたくなりましたね。— artt (@p_e4r) April 8, 2020
進撃の巨人128話まとめ&129話予想
- イェーガー派による港包囲
- 交戦を避けたいジャンたち
- 地鳴らしがマーレ大陸に到達
- だまし作戦で飛行艇奪還計画実行
- 計画失敗し仲間同士の殺し合いへ
128話では、かつてライナーやベルトルトが歩んできた道を、今度はアルミンやコニーたちが歩みだすように思えました。
今回ライナーは、マーレの宣戦布告直前での二人の会話を思い出し、あのときのエレンの言葉の意味をようやく理解する場面が描かれていました。
ここです。
出典:進撃の巨人128話 諫山創 講談社
ライナーがマーレ戦士を目指したのは英雄になりたかったから、しかし、実際にパラディ島に来たら、仲間を失い、偽りの自分を演じて、精神に破綻をきかせ、自分自身を責め続けた。
宣戦布告直前の会話で、ライナーは「殺してくれ」とエレンに泣きながら懇願しています。ライナーとエレンが似た者同士であるなら、エレンもまた誰かに止めてもらいたいのだろうか?
つづく
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