進撃の巨人

【進撃の巨人】121話 すべての鍵は進撃の巨人の力に!パラレルワールド説確定?

クライマックス感を感じさせる進撃の巨人、さらに今月号では来年2020年秋に進撃の巨人FINAL(ファイナル)の放送が決定との発表。

ファイナルと付けられていることからして、原作もあと1年以内には終了するのかな??と推測できたりします。

いずれにしても、ラストに向かい各話怒涛の展開を見せているのは確かで、121話も情報がふんだんに盛り込まれていました。

中の人
今週の進撃の連載をチェックしてきます!

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グリシャの記憶

グリシャの呪縛から解放させるために、道を通じて記憶を辿るエレンとジーク。ジークはエレンを矯正させようとしますが、これが勘違いだったことが明らかになります。

グリシャの記憶を辿るなかで、エレンは「オレは生まれたときからこうだった」とグリシャに洗脳されていたわけではないと告白します。

むしろ、グリシャがエレンの言いなりになっていました。で、ここらへんの話がけっこうややっこしいのでかみ砕いてストーリーを追っていきます。

中の人
まさに衝撃展開です!
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鍵は「進撃の巨人」の力

まず押さえておきたいのは進撃の巨人の力が今回判明したことです。エレンが力に目覚めたのは今から四年前のこと。

進撃の巨人121話 ネタバレ感想
出典:進撃の巨人22 諫山創 講談社

ヒストリア女王と接触したこの時

ヒストリアからループタイを渡された場面で、ヒストリアの指に触れたときにグリシャの記憶が頭の中に飛び込んできたシーンが第90話「壁の向こう側へ」にて描かれます。

212話では、あのときのエレンの真相が明らかになります。読み返して思うのは、90話を境にしてエレンの行動が明らかに変わったことです。

マーレに単独潜伏し世界に宣戦布告したのも、90話で発現した進撃の巨人の力が大きく関わっていると考えてよさそうです。

中の人
進撃の巨人の力で未来を目撃したエレンは、自分の進むべき道を知ったのだろうか。それにしてもエレンが見た「未来」とはどんな世界だったのか?

エレンの力が発現した理由

ここで気になるのが、なぜあのときエレンの力が発現したのだろうか。理由として考えられるのは王家に触れたからでしょう。

エレンは始祖の巨人は保有しているけど、王家の血筋ではないため座標へは辿りつけない。けど、王家と接触することにより座標が開き進撃の巨人の力が発動したように思えます。

進撃の巨人の力は「未来を知る力」です。

過去、現在、未来、と時間軸の概念がない力が使える理由はただの一つ、「道」を通じて力が発動するからです。

進撃の巨人121話 ネタバレ感想
出典:進撃の巨人22 諫山創 講談社

かつてクルーガーが話していたように、すべてのユミルの民(エルディア人)は座標へと繋がる「道」が存在しており、その道は空間を超越すると言っていた。

つまり、進撃の巨人の力とは、道を使って未来を見通すことができる力と言い換えることができそうです。

エレンがヒストリアと接触したことで力が発現したのは、王家との接触で感化され、あのタイミングで発動したんじゃないかと思っています。

中の人
巨人化したダイナですでに実証済み

進撃の巨人の力は未来を改変できる?

進撃の巨人の力は「未来を知る力」、ぼくなりにもう少しかみ砕いて説明すると、道を通ることができるエルディア人の未来を覗くことができ、影響を与えることもできる。

中の人
ただし、そこには王家の血筋が必要になってくる

ヒストリアしかりジークしかり、これまでのエレンの進撃の巨人の力が発動するきっかけとなったのが王家との接触にあった。すべての道は座標へとつながる。

そのため、王家ではないエレンが座標を操ることはできない、つまり、自らの意志で道を通ることもできないように思う。

王家がいてはじめて発動するのが進撃の巨人の未来を知る力なのだろうか。これなら、エレンが本心を隠してジークと共闘していたのも納得できる。

エレンのこのセリフはまさにそう。


進撃の巨人121話 ネタバ
出典:別冊少年マガジン2019年10月号 講談社

ジークがエレンを連れてグリシャの記憶に連れて行ったくれたおかでげ、新たな道を作ることができた。つまり、エレンは自らの力では道を通ることができないのだ。

まぁ、これは当たり前。

始祖の巨人を操れるのは王家の力、ヒストリアやジーク以外は無意識に通る(巨人継承時)ことはできても、意図的には通れない(そもそも座標に辿りつけない)。

エレンのセリフはそのことを言っていると思った。ジークがエレンを連れてグリシャの記憶を見せたのも、未来の予知ですでに知っていたことということになる。

となると、進撃の巨人で今まで指摘されてきたパラレルワールド説が今回明かされたストーリーによって説明できるようになった(と思う)。

進撃の巨人の力に未来を知る力があり、それによってさまざまな未来を改変できる可能性はあるのかなと。

グリシャが強硬派になったのも、エレンが見せたエルディア人の未来を知ったことで、王家を食い殺すという選択を選んだ、すべてはエレンによって誘導された行動だった。

追記【改変に関する再考察】

連載後改めて考察しなおすと、エレンがグリシャの耳元で話していたのは、グリシャに見せるメッセージとして伝えていたのかもしれない。

あのときグリシャに直接影響を与える、つまり、進撃の巨人の能力には改変する力があるとは断定することはできないように思う。

少なくとも、グリシャがレイス家惨殺を躊躇したあの時、グリシャはエレンに見せられた未来より、どうあってもレイス家惨殺は避けられないことを悟っていたはずです。

中の人
弱音を吐いていても結局レイス家は助からない(そういう未来をエレンに見せられた)から、一家を惨殺したという流れ

誘導されていたグリシャ

今までのストーリーは、自らの意志によりエルディア復権派としてマーレ打倒にまい進するグリシャの姿があったのだが、そこには道を通ってやってきたエレンの影響があったようだ。

グリシャの記憶を辿るなかで、過去に描かれたコマの別アングルでのコマが121話では描かれていました。たとえば、グリシャがエレンに地下室を見せることを約束したシーン。

進撃の巨人121話 ネタバレ感想
出典:進撃の巨人1 諫山創 講談社

1話「二千年後の君へ」で描かれたこのコマでは、グリシャがどの方向を向いて喋っているのか分からない構図になっています。

これが121話では、グリシャが誰をみて喋っているのか明らかになります。グリシャの目線の先にいたのは、ジークに連れられてやってきエレン。

さらに、レイス家を殺すことをためらうグリシャに対して、エレンは耳元で「何しにここへ来た」と叱咤し、殺害を誘導させていました。

エレンによって、グリシャが動かされていたのは確かです。さらに言えば、進撃の巨人の力には、記憶を覗いている対象者と相互干渉できる可能性もあるように思う。

中の人
ちなみにグリシャに言ったエレンのセリフは、かつてクルーガーが話したセリフそのまんまでした

あのときジークが見えた?

エレンがジークに命令したのは、父親ロッド以外のレイス家の殺害でした。父親を生かしたのは、鎧の巨人を会得するために必要だったのでしょうか。

さらに言えば、その先の宣戦布告での戦鎚の巨人とのタイマン勝負に備えての戦力増強だったのか、いろいろと考えられます。

グリシャがエレンの命令にしたがったのは、エルディア人の未来を救うためでした。そしてこのあとが問題のシーンになります。

グリシャは、自分の記憶を覗きみているジークの存在を認識します。さらには、ジークの存在を視認さえしている様子が描かれます。

ここらへんはいろんな解釈ができるのでなんとも言えないんですが、進撃の巨人の力には相互干渉っぽいのではとは思ったりする。

たた、グリシャが見た未来にあの場面があって、ジークがいるものだと思い声をかけていた、つまり相互干渉ではないとも言えるから、結局何とも言えないw

進撃の巨人は始祖の巨人に抗う存在

グリシャが明かした進撃の巨人の役目とは、王の独善に抗う存在、ゆえに誰にも従うことは無いという。たとえそれが王であってもだ。

中の人
ただ、ここで疑問が乗じます

フリーダにしてもジークにしても、進撃の巨人の力については何も知らなかったのはなぜか。これについては、121話で明らかになっており、「不戦の契り」が関係している。

不戦の契りの新たな制約

不戦の契りとは始祖の巨人継承者を縛るレイス王の呪いのこと。不戦の契りについてはタイバー公が説明していましたが、いつか来るべくエルディア人の滅亡の日を甘んじて受け入れるというものでした。

ただ、121話ではさらに不戦の契りに関する制約が明らかになります。それは、始祖の巨人の力を完全に扱うことができず、また、九つの巨人に関する情報も完璧ではないこと。

つまり、進撃の巨人の力は始祖の巨人継承者であっても知るすべを持たないようなのだ。ちなみにだが、エレンが鎖でつながれていたが、あれは不戦の契りではない。

不戦の契りは継承者のみに適用される制約のため、エレンの鎖は砂から作ったただの鎖、そのため強引に引きはがすことができたと見ています。

さらに言えば、砂の鎖はグリシャが望み始祖エミルが作りだしたもの、これは前回120話を読んでほしいのだが、始祖ユミルが作りだした鎖を打ち破るってのは、王さえも抗うことができる進撃の巨人しかできないものなのかとも思う。

鎖を破る、王に抗う力を持っている、つまりは、始祖ユミルを止めることができる可能性を秘めている?なんて思ったり思わなかったり。

エレンが望む未来

なんだかクライマックス感がズンズン伝わってきますが、ラストの焦点はエルディア人の未来はどうなるかってことですよね。

ジークが望むのはエルディア人の生殖能力の無効化、ただ、これはエレンが望む未来ではない、なぜなら必死になって始祖ユミルを止めようとしていたから。

120話においてエレンはジークの望む世界を拒絶します。つまりは地ならしが発動するってことなのか、そして、これがグリシャが見た絶望の未来なのだろうか。

中の人
ただ、始祖ユミルはジークの命令で動き出した

今話にて明らかになった進撃の巨人の役割が王さえも従わない存在とするならば、始祖ユミルを止められる存在なのかもしれない。

エレンがみた未来はジークが望むものではなく、さらにはグリシャが覗いた未来とは、エレンの思い描いたものになるといっていた。

とはいえ、グリシャは最後の最後でジークに「エレンを止めてくれ」とあり、ストーリーはどうなっていくのか。

中の人
そんなわけで次回が楽しみ!
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