無惨様率いる鬼をホフるべく結成された鬼殺隊。彼らは、鬼と互角以上に戦うために肉体強化に日々励んでいます。
呼吸法を極めていくことで、身体能力の向上はもちろん、技のレパートリーが増え、大技や奥義、新技の習得も可能だ。
しかし、鬼殺隊最強メンバーである柱を中心に、さらなる身体強化を実現させたものたちが現れる。それが痣の発現である!
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柱を中心に発現した「痣(あざ)」とは?
痣については、すでに明らかになっていることが多い。単行本15巻において、(先代)お館様の妻・あまねによりその歴史が明かされた。
出典:鬼滅の刃15 吾峠呼世晴 集英社
あまね曰く、痣が最初に発現したのは、始まりの呼吸の剣士たちだという。「たち」と複数形になっていることから一人ではなかったようです。
はじまりの呼吸の剣士とは、現在鬼殺隊が使いこなす呼吸法を最初に使った人たち。戦国の時代、継国縁壱という一人の天才剣士により広まった。
何種類と呼吸法は存在するが、派生を辿ると、縁壱が使っていた「日の呼吸」に必ず突き当たる。それゆえ、日の呼吸をはじまりの呼吸とも呼ぶ。
しかし、日の呼吸を使えたのは縁壱のみで、それ以外のものは日の呼吸から派生した別の呼吸しか習得できなかった。
そして、縁壱によって呼吸法が広まっていったこの時代、縁壱に呼応するように一部の剣士に痣の発現し、彼らをはじまりの呼吸の剣士と呼ぶ。
痣発現の条件とは?
はじまりの呼吸の剣士たちに発現した痣だが、なにがキッカケで発現したのか。痣が発現する条件は主に二つ確認されています。
- 体温が三十九度以上のとき
- 心拍数が二百を超えるとき
意外にシンプルな条件です。
とはいえ、普通の人間であれば死んでもおかしくない状態。日々の鍛錬で肉体を強化し、なおかつ呼吸法を極めた柱だからこそ耐えうる状態。
出典:鬼滅の刃15 吾峠呼世晴 集英社
また、条件と言っていいのか難しいところですが、痣の者が一人現れると、共鳴するように痣発現者が現れることも分かっています。
痣発現者におこるデメリット
痣発現時の異常な体内状況を考えると、リスクなしで使えるとは思えない。やはりというべきか、痣発現による代償は存在する。
その代償とは、
短命(25歳を迎える前に死亡)
です。
ただでさえ呼吸法により身体能力を極限まで高めているなかで、痣発現によりさらなる身体向上は、体が悲鳴を上げてもおかしてないレベル。
痣の発現は、寿命を前借りしなければ体現できない状態なのです。そのため、痣発現者は25歳を迎えることなく命を賭してしまう。
悲鳴嶼行冥の場合はどうなるのか?
出典:鬼滅の刃19 吾峠呼世晴 集英社
両腕に痣が発現した行冥
25歳を迎える前に死亡となると、悲鳴嶼さん(現在27歳)の場合はどうなるのか。169話にて、痣を発現することに成功させていた行冥。
このとき、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)は「今宵の内にも死ぬだろう」と発言、現柱最強の男をもってしても、痣発現による体の負担は想像以上だったことが分かる場面でした。
痣の呪い(短命)への受け止め方
人間が鬼化する理由はさまざまですが、こと鬼殺隊が鬼化するきっかけは「さらなる高み」という武へのあくなき探求です。
そこにあるのは自分は特別な人間という根拠のない自己評価。過剰な自己陶酔バカ野郎が鬼化した人間の正体と言えます。
しかし、行冥らは人として生き、人として死ぬことに迷わなかった、黒死牟の鬼化への勧誘も当然ガン無視です。
出典:鬼滅の刃6 吾峠呼世晴 集英社
強さは肉体にみに宿らない
煉獄さんのときもそうだけど、人間の儚さを受け入れる彼らの意思は鬼化した奴らなんかに負けるはずはない、と思ってしまうよね。
煉獄さんは「強さは肉体だけではない」といってたけど、このセリフは鬼殺隊の根底に流れている信条なんです。
それは、先代お館様の遺言となった「想いは不滅」にも通じることであり、だからこそ鬼殺隊が滅ぶことはなかったのだ!
痣発現の例外を考える
ここまで、痣発現の条件についてお話してきましたが、痣発現者が例外なく25歳になる前に死ぬかといえば、どうもそうではないらしいのだ。
この事実が明らかになったのが単行本20巻でのこと。日の呼吸の使い手であった縁壱が、25歳という寿命縛りの例外だった。
ただ、縁壱の場合、痣が発現したのかどうか実は微妙なところ。というのも、縁壱は生まれつき顔に痣が発現していたからだ。
出典:鬼滅の刃20 吾峠呼世晴 集英社
さらに、幼少期にすでに透き通る世界をも体現しているようなセリフもあり、縁壱を例外にすべきか躊躇するほど別格なキャラではある。
とはいえ、痣はある(生まれつきだけど)ため、例外となるようだ。そして、例外の可能性を秘めているキャラがもう一人。
それが炭治郎。
炭治郎の痣と寿命
炭治郎は現鬼殺隊の中で最初に痣を発現させた人物。はじめて痣が発現したのが、上弦の陸・堕姫・妓夫太郎戦のとき。
妓夫太郎の首をはねるときに痣が発現し、身体能力が劇的に向上し、みごと首をはねてみせた。ここから、他のものも次々に痣が発現していった。
炭治郎は縁壱のように痣がもともとあったわけではない。額にあるのは痣ではなく、幼少期につけた傷(ややこしいw)である。
出典:鬼滅の刃10 吾峠呼世晴 集英社
炭治郎ははじめは鱗滝さんから水の呼吸を教えてもらうも、その後、ヒノカミ神楽の呼吸という、日の呼吸と関係のある呼吸の使い手になった。
縁壱と共通する部分もあるにはある。炭治郎の記憶には縁壱がたびたび登場することから、何らかの関係はあるかもしれない。
さらに、炭治郎は肉体強化をしていくたびに痣が大きくなっていくのも気になる伏線です。ここらへんも今後関係してくるのかね。
ただ、だからといって縁壱と同じく、25歳を超えても生きるとは限らない。とはいえ、流れからして長生きしそうではある。
不死川玄弥と痣発現
炭治郎以外にも痣発現の気になるキャラがいます。それが、風柱の弟にあたる不死川玄弥(げんや)のケース。
ここで少しおさらい。
玄弥は鬼殺隊に入隊はしているものの、呼吸が使えない隊士。そのため、鬼と対等以上に戦うために鬼を喰らうことで肉体を強化している。
はじまりの呼吸の剣士しかり、これまで呼吸の使い手によって痣の発現が見られたが、そうした意味では玄弥は例外と言えます。
このことから、条件さえ満たせば、鬼であっても痣発現の可能性は捨てきれない。ただ、鬼が今まで痣を発現させたことがあるかは不明。
ちなみに、黒死牟は人間のときにすでに痣は発現しており、己の短命を悟り鬼になったことから、痣発現者が鬼化しても痣の発現はするようです。
- 痣発現(人間)→鬼化(痣発現可)
- 鬼化→鬼化+痣発現(不明)
ただ、人間が鬼化したときの特徴に、模様が浮き出る現象が見られるけど、これって痣発現みたく身体能力向上から紋様が浮き出るみたいな設定ってあるのかな、気になるところ。
痣が発現したキャラ一覧
これまでに痣が発現したキャラは炭治郎をはじめとして、一部の柱メンバー、玄弥、そして、はじまりの剣士たち、鬼に堕ちてしまった黒死牟。
鬼殺隊メンバー
鬼殺隊以外のキャラ
痣発現者 | 発現キッカケ |
呼吸法を生み出した天才剣士。無惨が唯一恐れた剣士。痣はあるものの八十近くまで生きた御仁 | |
黒死牟 | 縁壱の兄にして、力を欲するあまり鬼に魂を売った男。しかし鬼化しても縁壱には勝てず一生悔いを残すことになった悲しき男 |
伊之助や善逸は痣発現はした?
ちなみに、伊之助や善逸は痣の発現はしておらず、無惨との最終決戦が終結した後も長く生き続けることができる。
問題はやはり炭治郎。
痣発現により寿命がどうなってしまうのか。ここらへんは気になるところ。主人公が最後の最後まで生死不明な展開とはさすが鬼滅、容赦ないなw
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