鬼殺隊の中でも最強に強いのが「柱(はしら)」と呼ばれるものたちです。そして、そんな柱が認めたものたちが継子と呼ばれる次期柱候補。
候補とはいえ、彼らの実力は他鬼殺隊にはない光るものがあったはず。花柱の継子となったカナヲもそんな一人。
そこで、ここでは栗花落(つゆり)カナヲについてまとめてみました。彼女の実力はもちろんのこと、壮絶なる生い立ちも涙なくしては語れない!
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カナヲの悲しい過去
今でこそ胡蝶家に引き取られ幸せな日々を送れていますが、小さい頃のカナヲ、つまり実の両親と暮らしていた頃は地獄のような日々でした。
カナヲの過去は単行本7巻で描かれています。実の親に売りに出されていたカナヲを保護したのが、胡蝶カナエ、蟲柱・胡蝶しのぶの姉でした。
カナエにより蝶屋敷に迎え入れられることになったカナヲですが、売りに出される前の両親との生活はといえば、虐待の毎日でした。
出典:鬼滅の刃7 吾峠呼世晴 集英社
カナヲといえば、自分の気持ちを表に出すのが苦手な女の子、だけど、この性格は幼い頃に受けた虐待のせいで、心を閉ざしてしまったんです。
番外編ではカナヲが心を閉ざしてしまった瞬間の気持ちが描かれています。「ある日ぷつんと音がして何もつらくなくなった」と、この日を境にカナヲの感情の一切が消えてしまいます。
カナヲに影響を与えた二人の人物
カナヲが感情を取り戻していく中で影響を与えた人物が二人います。一人は人売りから助けてくれた胡蝶カナエ、そして、もう一人が竈門炭治郎。
とくに、炭治郎との出会いによって、カナヲの表情は豊かになっていきます。これってまさか恋!?、そんな気になる部分も考察していきます。
胡蝶カナエとの出会い
カナエ、そしてしのぶとの出会いによって、カナヲは元気にスクスク育っていきます。なんたってカナヲは可愛い!それだけで十分なのです。
ただ、カナヲの閉ざされた心を無理やり開けようとはせず、その代わり、今まで与えられなかった愛情をたくさん注いでいきました。
カナヲの宝物は「カナエが作ったもの全部」といっているように、感情を表に出せないカナヲですが、誰よりもカナエのことが好きでした。
出典:鬼滅の刃7 吾峠呼世晴 集英社
とはいえ問題もありました。食事も「食べてもいいわよ」と言わないと、ずっとお腹を鳴らしつづけ食べようとしない。自分の意志で物事を決めることができないのです。
幼少期の悲しい習慣が、いまだにカナヲを縛り続けていました。そんなカナヲを見かねてカナエは銅貨を与えます。
銅貨の表裏で決めればいいわよと提案。カナヲは少し心の扉を開けることができました。ただ、まだまだ自分の気持ちは表現できません。
そんなときに出会ったのが、治療のために蝶屋敷を訪れていた炭治郎。炭治郎によってカナヲはさらに一歩成長するこになります。
「栗花落(つゆり)」という苗字の由来
カナヲの苗字は栗花落(つゆり)です。ただ、名前のない孤児だったカナヲを引き取っているので、栗花落はカナヲの本当の苗字ではないんです。
実は「栗花落」という苗字はカナヲ自らが選んだものです。自分の意志でも物事を決めるための訓練の一つだったのかもしれませんね。
ちなみに、苗字の候補には「胡蝶」もあったんですが、カナヲは「栗花落(つゆり)」を選びます。なぜこの姓を選んだのか気になるところです。
炭治郎との出会い
カナヲが炭治郎とガッツリ絡んだのは、蜘蛛山での下弦の伍・累(るい)との戦いの負傷を治療するために、蝶屋敷に担ぎこまれたとき。
ここで、炭治郎は機能回復訓練を受けながら、全集中・常中を習得するんですが、この訓練の相手をしていたのがカナヲでした。
ちなみに、炭治郎とカナヲはこのときが初対面ではありません。鬼殺隊の最終選別にて、カナヲの姿が描かれています。カナヲと炭治郎は同期です。
体力も全回復して全集中・常中もマスターした炭治郎は、カナヲにお別れの挨拶をするんですが、この場面が意味深なんです。
カナヲは指示されていないことをするとき、銅貨で決めますが、炭治郎が強引に銅貨をもぎ取って、カナエのこれからを占います。
自分の気持ちに素直になって、銅貨なんて使わなくても気持ちを伝えることができるように。そして、炭治郎は見事に銅貨の出目を当ててカナヲと約束します。
出典:鬼滅の刃7 吾峠呼世晴 集英社
炭治郎の励ましによって、カナヲは少しずつですが自分の気持ちを素直に言葉にできるようになていきます。もちろん銅貨なんて必要ない!
これってまさか、恋なの?
カナヲは炭治郎のことをどう想っているのかは気になるところ。個人的には炭治郎に対して恋心を抱きはじめているんじゃないかとは思ってます。
というのも、胡蝶カナエが「好きな男の子でもできたら変われる」と予言していたように、炭治郎との出会いによってカナヲは変わっていった。
出典:鬼滅の刃7 吾峠呼世晴 集英社
どういうことだよ。ともかく、カナヲは炭治郎に対して特別な気持ちがあるのは確か、ただ、お互い鬼殺隊、恋の行く末は二の次です(悲しい。
次代花柱候補!カナヲの実力とは?
カナヲは継子に選ばれるほど才能があったのは確かです。そして、鬼殺隊になる決意をしたのも実はカナヲ本人の希望によるものです。
幼少期の悲しい境遇から、自分の感情を表に出すのが苦手なだけで、彼女の中には鬼に対する怒りがフツフツと湧いていったようです。
ここらへんは単行本18巻の「大正コソコソ話」で詳しい設定が紹介されていますが、カナヲは自分の意志で鬼殺隊への道を進んでいきます。
カナヲのプロフィール大紹介
ここで、現在明らかになっているカナヲのプロフィールを確認していきます。孤児だったことから出生日は不明のため、カナエと出会った日になります。
プロフィール年齢 | 16歳 |
身長 | 156センチ |
体重 | 46キロ |
誕生日 | 5月19日(カナエと出会った日) |
呼吸 | 花の呼吸 |
階級 | 癸→己→丁 |
みようみまねで覚えた花の呼吸
蝶屋敷に住みはじめたカナヲの主な仕事は、鬼との戦いで怪我をした鬼殺隊の治療のサポート。アオイやキヨちゃんのような役割です。
ということは、胡蝶カナエもしのぶもカナヲを鬼殺隊に入隊させようとは思っていなかったんです。なら、どうやってカナエは呼吸を覚えていったのか。
実は、みようみまねで覚えていったんです。カナエの花の呼吸を何度も見ているうちに、自分もできるようになったようです。
だね。カナヲは目がすごくいいのが幸いしてか、誰に教わるでもなく花の呼吸を使えるようになっていった。それから蟲柱の継子として鬼を倒すようになっていきました。
ちなみに、胡蝶しのぶは「蟲の呼吸」の使い手だけど、カナヲは「花の呼吸」です。これは、カナエが使っていた花の呼吸を習得したためです。
胡蝶しのぶが使う蟲の呼吸は花の呼吸から派生した呼吸です。しのぶと言えば、筋力が少ないため鬼の首を切れない唯一の柱です。
そのため、独自に開発した毒を使って鬼を退治するという稀有な鬼殺隊。仮にカナヲが花の呼吸から蟲の呼吸に変えたとしても技を十分に生かせないはずです。
カナヲは鬼の首を切り落とすことができるわけですからね。そのため、蟲の呼吸はしのぶのための特別な呼吸とも言えます。
因縁の相手!童魔(どうま)戦!
カナヲの実力が発揮されたのが上弦の弐・童魔との戦いにおいて。童魔は胡蝶家にとって因縁の鬼ともいっていいほど、にっくき相手です。
胡蝶カナエを殺した相手であり、妹の胡蝶しのぶをはじめ、カナエのことが大好きだったカナヲも童魔には激しい怒りを持っていました。
童魔に向ける憎悪
童魔戦で見せたカナヲの感情むき出しの戦い方は、今までのイメージを覆すほどの衝撃的なものでした。たとえばこのコマ。
出典:鬼滅の刃18 吾峠呼世晴 集英社
むちゃくちゃ見下してます。童魔にみせるドS目線、カナヲちゃんがこんな顔を見せる日がくるなんて、いろいろと複雑と思ったり思わなかったり。
ただ、それもこれも宿敵童魔が目の前にいるため。カナヲは今まで鍛錬してきた技を駆使して、童魔との一騎打ちに挑むんですが、これが無謀。
というのも、通常の鬼ならいざ知らず上弦の弐、無惨様のお言葉によれば上弦の鬼はここ百年ほどメンバーの入れ替えがないんです!
つまりは、上弦の鬼はこれまで何十体では飽き足らず、何百体と人間を喰らい尽くしているわけで、しかも、犠牲になった人間の中には鬼殺隊はもちろん柱もいた。
いくら才覚があっても齢16歳!実力はもちろんだけど技の精度、死線をくぐり抜けた経験値は雲泥の差、そんな中で戦っていたのがカナヲ!
カナヲの奥の手は「目」
その心には、今まで経験したことのないような怒りが渦巻いていたといいます。血は繋がっていなくても実姉のように慕っていた大好きな人を殺された恨み。
ここまで奥の手としてとっておいたとっておきの型、花の呼吸終ノ型・彼岸朱眼(ひがんしゅがん)で童魔に戦いを挑みます!
カナヲは他人比べて、目がとてもいいのが特徴ですが、自分の特技を生かした型、もしかしたらカナヲオリジナルの型かもしれません。
出典:鬼滅の刃19 吾峠呼世晴 集英社
彼岸朱眼
この型は動体視力を極限まで上げることで、周囲の動きを鈍く遅く見える技。目への負担がかなりあることから、長い時間続けると失明の恐れもある。
目が赤く染まったようになるのは、眼球への圧力により出血を起こしてしまっているからなのだが、ここまでしなけば童魔を倒すことは出来ない。
カナヲの涙が意味するもの
最後にカナヲが流した涙はいろんな意味が込められていたはずです。姉の仇をようやく取れた嬉しさと悲しさ、いろいろな想いがあったはず。
不遇な幼少時代を過ごしたカナヲにとって、泣くことタブー。すこしでも親の機嫌を損なえば暴力が飛んでくる、そんな環境で、カナヲは自分の感情を殺すことで自分の身を守った。
胡蝶カナエが童魔に倒されたとき、姉のお墓の前でなけなかったのもこのためでした。ただ、童魔を討ち果たした後で見せたカナヲの涙。
そして、このカナヲの涙によって昔の呪縛からようやく解放された、そんな風にも見えた。自分の気持ちをしっかり伝えられる強い女の子に成長した場面だと思うな。
最終!無惨戦
童魔を倒したことで鬼の戦力は確実に弱体化しはじめますが、鬼を完全に倒すにはラスボス無惨様の息の根を止めなければならない。
ただ、童魔戦で負傷したカナヲ、とくに「彼岸朱眼」を使ったことにより右目がほぼ見えない状態。こんな状況で無惨との戦いに加勢するのか?
カナヲの生死含め今後どうなっていくかは未だ明らかになっていません。生き残ってほしい願望があるものの、厳しい戦いになるのは必至、生き抜いてほしい!
つづく
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