よう実2年生編がいよいよスタート!今回の表紙タイトルでは「2年生編1」と進級したことで巻数がリセットされ、1巻からはじまります。

堀北兄が卒業したことで、南雲生徒会長の存在感があらわに、さっそく特別試験から南雲の影が見え隠れしていました。
ただ、厄介な生徒は南雲だけにあらず。ホワイトルームからの新入生、月城の退学計画と、1年生以上に厳しい状況になった綾小路。
ですが、進級した綾小路は今までとは違い、実力を全面に出していくことをすでに宣言しており、その片鱗が楽しめる巻となってる!
よう実2年生1巻のあらすじ・ストーリー
よう実2年生編1巻のストーリーからまずはおさらいです。新学期早々にはじまった特別試験のゆくえと各クラスの思惑を振り返ります。
OAAアプリ導入
進級早々、綾小路たちに待ち受けていたのは特別試験。しかも、これまでにはなかった新たなシステムが導入されることになる。
over all ability(通称OAAアプリ)
OAAとは、高度育成高等学校に在籍するすべての学生の評価を数値化・可視化したアプリのこと。学校から支給されたタブレットにダウンロードすれば全生徒が閲覧可能となる。
これにより、今まで開示されていなかった個人の能力が丸裸となった。そして、この導入の裏には、個人の実力を重視する南雲生徒会長の思惑が深く関わっていた。
OAA
特別試験の内容
OAA導入によるはじめての特別試験。気になる試験の内容は、新入生と2年生がパートナーを組み、500点満点の筆記試験に挑むというもの。
しかも、特別試験のペナルティがエグイのだ。2年生にとっては、退学処分もありえる厳しい試験となり、新学期早々2Dを苦しめる。

- クラス全員の平均点で争う
- 上位より50CP、30CP、10CP支給
- 最下位は0CP
※CP:クラスポイント
- パートナーとの合計点で争う
- 上位5組は10万PP支給
- 合計500点以下の2年は退学処分
- 合計500点以下の1年はPP3ヶ月停止
※PP:プライベートポイント
今回の特別試験ではクラス対抗とは別に、個別対抗の勝敗やペナルティも設けられている。そして、個別対抗のペナルティには退学処分の文言が。
特別試験を攻略する上でポイントになるのが、誰とパートナーを組むかだ。当然成績優秀者にはオファーが殺到することは目に見えている。
各クラスそれぞれの戦い方
パートナーを選ぶために各クラスが動いていく。2年生の動向はといえば、まず2Bの一之瀬は、交流会を開き新入生との親睦をはかっていく。
一之瀬の戦略は、一年と信頼関係を築いていくことでパートナーを獲得していく作戦、一之瀬らしいやり方だ。
一方、2Aの坂柳と2Cの龍園は、PPを使い学力の高い優秀な1年を獲得していく。ポイントをエサにパートナーを集める作戦だ。
お互いにお互いの意図を読み合いながら1年と交渉していく坂柳と龍園。真意を見破られないように、巧みな駆け引きをし戦っていく。
一方、2D堀北の作戦は
他クラスがパートナー集めに動いている中、堀北が考えた作戦はどういったものだったのか。堀北はまず、今回の特別試験で三つの目標を掲げる。
- 2Dから退学者をださない
- クラス対抗で3位以上を目指す
- マネーゲームはしない
堀北はトップを目指すのではなく、クラスから一人も退学者を出さないことを目標に、特別試験を戦っていくことを決意する。
そして、坂柳や龍園のようにポイントを使った獲得もしない、つまり、堀北の作戦とは、一之瀬と同じく信頼でパートナーを結んでいく方法だった。
ただし、一之瀬と異なるのは、不特定多数の1年と信頼関係を結ぶのではなく、同じDクラスの1Dとの信頼関係を獲得しパートナーを結ぶこと。
1Dの本性と堀北の打算
1Dに目を付けた堀北だが、どうやらクラスをまとめるリーダー的な生徒が、すでに存在しているようなのだ。

そして、宝泉と共に行動していたのが、同じく1Dの七瀬翼。二人はクラスの中心的生徒として入学そうそう動いていた。
この後、堀北は1Dに振り回されることになる。1Dに目を付けたところまではよかったが、宝泉という怪物の本心までは読み切れなかった。
もう一つの特別試験
宝泉が考えていた本当の目的、それは、堀北にパートナーになる意志があると匂わせ2Dに近づき、ある人物を退学に追いやることだった。

月城理事長代理は、一部の新入生にとある試験を課していた。それは、綾小路清隆を退学させた生徒に2000万PPが支払われるという試験。
パートナーとの筆記試験と平行して、その裏では特定の生徒に課せられた「裏特別試験」ともいうべき綾小路退学試験がおこなわれていたのだ。

綾小路は、この裏特別試験の存在に気付き軽井沢恵を使い動向を探り、宝泉の真の目的に辿りつくことができた。
結果発表
宝泉の「綾小路退学工作」を見破った綾小路は、逆に宝泉をねじ伏せ、本来の目的である2Dと1Dの対等な協力関係を結ばせることに成功、特別試験当日を迎えた。
特別試験の結果、2Dの退学者はなし。クラス対抗は三位としてCC10Pが支給された。そして、もう一つ、堀北と約束していたテスト対決。
科目を一つ指定して、点数が高かったほうが相手のゆうことを聞くというもの。堀北が選んだ科目は数学。堀北の点数は87点。
そして綾小路の点数は、、、
「ま、満点ってこれ、マジで?」
どの科目で並び替えたとしても、90点以上を出した生徒はクラスには存在しない。ただ1科目、オレの数学だけを除いて
出典:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編1 衣笠彰梧
綾小路の圧勝で特別試験は幕を閉じた。
よう実2年生編1まとめ
今回のストーリーから綾小路が、今後実力を発揮していく伏線として申し分ないスタートを切った感じですよね。
綾小路の決断には、月城理事長代理はもちろんだけど、刺客となるホワイトルーム生と、出し惜しみしてる場合ではないから。
そして、今回衝撃だったのが1Dの宝泉。龍園にも喧嘩を吹っかけていたことから、今後の活躍に期待大。ただ、コイツはホワイトルーム出身ではないなと確信したw
よう実2年生編1の深堀り考察
ストーリーをおさらいしたところで、今回の気になった場面や考察をしていきます。2年の各クラスの動きはもちろん、やっぱり新入生のメンツが最大の関心ごと。
軽井沢恵のデレデレ
恵といえば今や清隆の恋人。前回、清隆に告白されデレを披露した恵さんですが、今回も恵の反応におもわずニヤケてしまう回が登場。

とはいえ、恵に突然のピンチな状況が起こってしまいます。同じクラスの佐藤麻耶に清隆との関係がバレてしまったのだ。
佐藤麻耶といえば、綾小路に告白するもののあえなく撃沈してしまった女の子。そんな佐藤が清隆と恵の恋人関係に気付きビンタ!なんて場面もありましたが、結果的に仲直り。
ハラハラ展開もいいけど、やっぱり恵は清隆の側でデレるのがお似合いです。そんなわけで、特別試験に向けて清隆の部屋で二人だけのお勉強会。
向かい合わせのまま始めようとしていると、恵が自分の隣の床を掌(てのひら)で叩く。
「隣で教えてよ」
出典:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編1 衣笠彰梧
恵のデレいただきましたッ!隣じゃなきゃヤダという恵のアピールに、綾小路も素直にゆうことを聞きます。そして、お勉強会の間中恵の顔が終始真っ赤だったのは言うまでもないw
1年の各クラスの様子
特別試験が無事終了したものの、1年にとっては入学してまだ1ヶ月も経っていない状況。学校にまだ慣れていない状況ながらも、各クラスの様子が見えはじめています。
1年の各クラス状況Aクラス | 明確なリーダーまだいない |
Bクラス | 明確なリーダーまだいない |
Cクラス | まとめ役がいる可能性大 |
Dクラス | 宝泉、七瀬翼が中心的人物か |
存在感があったのは1Dの宝泉ですが、ただ、実力がほぼ分かってしまった感は否めない。腕力では龍園よりやや上、けど、頭脳では龍園より下、そんなイメージです。
今後綾小路の前に立ちはだかるとは思うけど、それはホワイトルーム生、つまり刺客としてではなく、綾小路と勝負するために戦いを挑んでくる、そんな立ち位置な気がする。
それよりも、個人的に気になったのが1C。1Aや1Bではリーダー的な生徒がいない中、1Cにはクラスをまとめる存在がいたことです。
1年Cクラスの多くの生徒がパートナー契約を結んだことが挙げられる。(中略)恐らくはクラスのまとめ役が存在し(省略)
出典:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編1 衣笠彰梧
これは綾小路の見立てですが、入学早々クラスをまとめてしまう手腕は明らかに只者ではない、Cクラスのまとめ役となる人物は今後注目したい。
そして、1Cは2Bとパートナーを結んでいた。2B(一之瀬)は特別試験で2Cに降格したけど、1Cとの信頼関係は今後役立ってくるかもしれない。
新入生の主要キャラ
1年生の各クラスの状況はまだまだ不明な部分が多いものの、生徒の名前やホワイトルーム生と思しき新キャラの情報についていくつか明らかになった。

天沢一夏 (1A) | 赤い髪が特徴的なギャル風女子。学力Aで頭が良い。宝泉に対して物おじしない度胸のある子、気の強さが裏目に出て友達はいないようだ |
八神拓也 (1B) | 櫛田とは同じ中学の先輩後輩。櫛田は覚えていたが、堀北は知らないもよう。学力はA評価で、中学の頃から勉強はできていたようだ |
椿桜子 (1C) | 綾小路と接触を試みた生徒の一人。パートナーを結んで欲しいと言ってきた生徒。学力はC-と平均的 |
宇都宮陸 (1C) | 綾小路と接触を試みた生徒の一人。綾小路と連絡先を交換している |
宝泉和臣 (1D) | 1Dのリーダー。学力はB+。綾小路を退学に陥れようとした生徒。龍園に敵対心あり、ケンカに強いが頭脳はやや微妙か |
七瀬翼 (1D) | 1Dの中心的人物。成績はC+以上で優秀。宝泉にも物おじしない生徒。なぜか綾小路に謎の憎しみを抱いているが、理由は未だ不明 |
今巻で、刺客の可能性がある6名の新入生が登場しました。綾小路に接触したものもいれば、いないものもおり、誰が刺客なのか特定するのは難しい。
綾小路の答えも「すべてがホワイトルーム生(宝泉含め)」としてるから、まだまだ結論を急ぐのは早いっぽいですね。
とはいえ、ヒントになる箇所もあったので、次からホワイトルーム生が誰なのかを検討していこうと思います。
ホワイトルーム生の憎悪
刺客を特定するためにヒントになるのは、やはり月城理事長代理のセリフでしょう。なんたって、刺客本人と話しているんだから。
ただ、月城はホワイトルーム生を制御しきれていないようなのだ。4月までに綾小路を退学させるとイキがっていたけど、結局は失敗。
どうも月城の指示通りに動くわけではないみたい。そして、この刺客は、綾小路に対してすさまじい嫉妬や憎悪があることが判明した。
ホワイトルームの最高傑作であることが揺るぎないものであればあるほど、それに対する嫉妬や憎悪は計り知れないですからねぇ
出典:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編1 衣笠彰梧
ホワイトルーム生の綾小路に対する憎悪。憎悪?憎悪!といえば、綾小路の前で口癖のように憎んでいた人物が一人いました。

ここで初めて七瀬は、憎悪のような感情をオレに対して向けてきた
出典:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編1 衣笠彰梧
普通に考えれば、ホワイトルーム生は七瀬翼であることが限りなく正解に近いといえますよね。たぶん多くの読者がそう思ったはず。
ただ、頭脳戦をウリにしている本作において、それではあまりにも芸がない。それに、実を言えば七瀬翼以外にも気になる生徒はいた。
それこそ、矛盾する行動をとっていた生徒もいて、七瀬翼だけが怪しいとはいえないと思ってます(詳しくは別記事)。
よう実2年生編1まとめ
最後に特別試験を終えた、2年生の現在の順位を確認しておきます。
特別試験後の順位変動クラス | リーダー | 順位変動 |
2A | 坂柳 | - |
2B | 龍園 | ↑ |
2C | 一之瀬 | ↓ |
2D | 堀北 | - |
一之瀬のクラスがCへと降格。特別試験での一之瀬の人の好さが、足をひっぱってしまった形になってしまいました。
1Cとの信頼関係を築けたという点ではメリットはあったけど、この先浮上することができるのか気になるところです。

ただ、トラウマを克服した堀北、平田、本気を出す綾小路、櫛田や高円寺といった問題児はいるものの、浮上はこれから!
つづく
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