よう実(ようこそ実力至上主義の教室へ)11.5巻が発売されました!前巻から4ヶ月となかなかいいペースでの新刊にうれしい限り。
今回は堀北兄の卒業、そして綾小路もいよいよ二年生へと進級し、新しい戦いが繰り広げられる、、、と、その前の哨戦といったところ。

進級後へ向けての数えきれないほどの伏線がありかなり盛りだくさんな内容でした。そして、ラストでの衝撃展開!甘酸っぱい青春が訪れますw
堀北クラスの現状おさらい
まずは前回の試験結果と、Cクラスの現状をおさらい。最終試験では月城理事長代行による妨害工作によって綾小路が敗北、Cクラスの負けが決まった。
前回おさらい-
よう実11巻 坂柳vs綾小路 ホワイトルームの思い出
よう実11巻は、1年を締めくくる最終試験!この試験によって坂柳と綾小路の「どっちが頭いいか問題」が決定します! そして、もし ...
その結果、Cクラスへと昇りつめたのも束の間、二年生からは再びDクラスからのスタート。ただ、これまで戦ってきた内容から勝機は十分にある。

堀北たちのクラスは入学早々にクラスポイントをすべて失ってしまうという大失態をした。もし、あのままダメダメなクラスなら今の健闘は100%なかった。
けど、綾小路の誘導でクラス全体のまとまりがよくなっていく中で、クラスポイントを確実に獲得、年間を通して一番クラスポイントを増やしたクラスになった!

あのへっぽこDクラスがCクラスへと上がった、彼らの成長を振り返るのが今回のストーリー。もちろん成長したのは彼ら彼女らだけじゃない!
堀北だったり、平田だったり、一之瀬や神崎、龍園でさえ、そして綾小路も、みんながみんなこの一年で大きな成長をとげていた!
卒業シーズンは涙がいっぱい!
卒業といえば別れの季節、そして、別れの季節といえば、女子生徒たちの涙!今回はまれに見るヒロインの涙ラッシュ!悲しいのもあればうれしのもあったりなかったり?
堀北兄への想い
今学期で三年の堀北学こと堀北兄は高校を卒業し、新しい道へと旅立ちます。南雲の妨害もあったものの、Aクラスを死守したまま卒業を迎えた堀北兄。

とも言えるかもしれない。
けど、2年と3年の学年差によって南雲の妨害にも限度があったようだ。しかも、堀北兄は南雲の実力を認めるようなセリフもあり、単なんる噛ませ犬ではないのかもしれない。

南雲が堀北兄にしつように粘着するのは、堀北兄の実力によるところですが、南雲以外にもう一人、堀北兄をいつも気にかけている女子生徒が一人。
妹である堀北鈴音
です。
これまで、まともに話せていなかった堀北兄妹だけど、卒業のこのタイミングで堀北兄が歩み寄る。学校を去る前に一度会って話そうというのだ!
堀北鈴音の想いは届くのか!
思えば、堀北兄妹の最初の出会いは最悪なものでした。堀北兄は久しぶりにもた妹に失望し、ボロクソに罵倒したあげく、投げとばそうとしたトンデモ兄貴だった。

クラスにも打ちとけはじめ、さらにはリーダーとして人望も集まってきた。綾小路にフォローも確かにあるけど、それ以上に鈴音自身の努力によって急成長をとげてきた。
そして、迎えるは卒業式!
そこにいたのは兄の幻想を追いかける妹の姿ではなく、自分の気持ちに素直になり、自分の道を見つけそれに向かって進もうとしている鈴音の姿。
「もう、誰かの背中を追うのはコリゴリですから。私は私だけの道を探します」
出典 ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 衣笠彰梧
堀北兄の前に現れたとき、髪をバッサリを切っていたのも過去との決別のためでした。昔、兄から「長い髪が好きだ」と聞いて以来、髪を伸ばすようになった彼女。
自分が変われたことを兄に伝えるためにショートにした鈴音。これでまた一つ成長したわけだけど、和解したのも束の間、バスの時刻が来てしまい堀北兄と束の間ひと時を過ごしただけ。

綾小路の前でワンワンと泣いてしまう。ただ、綾小路は和解できてよかったなと一応フォローはいれたのだが、泣き顔を見られてしまったことに「屈辱的」といつものSっぷりを発揮するのだったw
一之瀬の不安?
鈴音のほかにも卒業シーズンに涙をながすヒロインが一人。Bクラスを何とか守り抜いた一之瀬です。彼女の涙の原因は新学期に向けての不安だ。
ことの発端は、BクラスとCクラスの協力関係の解消、このことが一之瀬にとっては思いのほかショックだったようだ。
「救いようのなかった私たちに協力関係を持ち掛けてくれた一之瀬さんには感謝してるわ。でも、恨まれるとしても、この先私たちは敵同士よ」
出典 ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 衣笠彰梧
一之瀬の頭脳であれば、協力関係破棄は想定内のはず、分かってはいても気持ちが追いつかなかったようだ、そんな彼女の目からこぼれた涙。
もちろん、鈴音の目の前ではなく泣くわけにはいかなく、人気のいない場所でこっそりとなく一之瀬。だけど、そこに現れた一人の男。
綾小路
ですw
どうやら一之瀬の心の内を見抜いて追いかけてきたようなのだ。以外と世話好きな綾小路。そういえば、これまでことあるごとにいろんな生徒を助けてきたな。
自分の利益になるように打算的に動いているってのもあるかもだけど、この一年を通して綾小路は確かに多くの生徒を救ってきた。

一之瀬と綾小路の約束
心身ともに弱りきっている一之瀬。Cクラスとの協力関係破棄もそうだけど、最終試験での龍園との勝負の敗北、このダメージがやっぱり大きいと思うんだよね。
そんな一之瀬に綾小路が手を差し伸べる。「俺の部屋に来ないか」と、いやいや、弱っている女の子を部屋に誘うなんて、なんて大胆な!
ただ、綾小路の狙いは単純に一之瀬の気持ちを和らげたいと思ってのことだったようだ。もちろん、今後を踏まえた打算も混じっているとは思う。
とはいえ、あの場面においては、一之瀬の気持ちを少しでも和らげたいと思っての行動だったんじゃなかろうか。
告白する綾小路!
そして、ラストに待っていたのが綾小路の告白タイム!お相手はもちろん軽井沢恵です。この予想外の展開にワクワクが止まらなかった。
わざと嫉妬させたり、前回プレゼントしたハート型のネックレスも伏線だったのか。それにしても恵の気持ちを推し量るために、イヤになるほど回りくどすぎないか。

そして告白された恵のリアクション!今回もすごくよかった、キスを想像してフリーズしてしまうところなんかは、意外と耐性がないことが判明!
ギャルな見た目とのギャップにあのリアクションは反則です。恵の返事はもちろん「OK」、晴れて二人は付き合うことになったとさ。
綾小路の表情www
ただ、一つだけ気になることがあるのです。恵は綾小路のことが好きなのは今までの行動からバレバレです。一方綾小路の気持ちはどうなのか。
オレは恵を通じて恋愛を学習する
出典 ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 衣笠彰梧
綾小路よ。学習するのは勝手だが、好きでもない相手に恋愛しても意味ないだろ!恋愛を学習するって、それは恋愛ごっこでしかないゾ。


出典 ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 衣笠彰梧
綾小路は恵を抱き寄せた時、「俺は微笑んでいるだろう」って言ってるけど、全然、全く笑ってねーぞ!ホラーじゃねぇか!
綾小路の恵への想いは本物なのか、好きって思いは真実なのか、そもそも恋愛は学習するもんじゃないぞ、二人のこれからが気になります。
よう実11.5巻の気になる伏線
今巻の感想も一通り話せたので、ここからは気になる伏線を簡単にまとめてきます。というのも、今回伏線が多すぎる!

そこでここで整理していこうと思います。
南雲の動き
まずは南雲の動きから。堀北兄が卒業したことで、南雲による学校改変がはじまっていく予感がします。具体的には、個人の実力を推し量る実力主義の徹底です。
もっと実力主義であり、かつ個人の力で勝てる仕組みにしていきたいと。上はどこまでも上へ、下はどこまでも下へ落ちる仕組み
出典 ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 衣笠彰梧
南雲の理想が実現すれば、退学者がこれまで以上に増えていく可能性もありそう。さらに、新しい救済システムが加わる可能性も指摘していた。
また、南雲の学校改変は学校全体のシステムに関わってくるはず、当然綾小路たち下級生にも影響してきそうではあるが、綾小路は今のことろは静観するようだ。
- 南雲は個人の実力によって優劣を決める仕組みを考えている
- 救済システムに変更が加わる可能性
- 今後の試験に個人戦の可能性
- 綾小路は南雲の手腕を静観する考え
月城の動きと綾小路の対抗策
月城理事長代行の動きも押さえておきたい。まず、月城から身を守るために坂柳父元理事長、茶柱先生、真島先生の協力の約束を取り付けた。
これによって月城の監視役として動いてくれることになった。さらに坂柳も綾小路に協力的な態度を示し、しばらくは攻撃することはなさそうである。

今回明らかになったのは、月城の新たな一手。今度の新入生にホワイトルーム出身の生徒が入学してくることを綾小路にほのめかしていた。
ただ、これは確定事項ではない。月城のウソの可能性も否定できないのだが、それでも月城もし新入生の中からホワイトルーム生を見つけらたら、退学工作から手を引くとまで話していた。
綾小路父に相談もなく勝手に手を引くことなどできるのかどうか、怪しい部分も多く100%信じられないものの、伏線として押さえておきたい。
- 月城の監視役に真島先生、茶柱先生
- 坂柳父に身の安全を約束させる
- ホワイトルーム生が刺客として入学
- 刺客を見つければ退学工作から手を引く
綾小路、動きます
今まで影の薄い生徒としてCクラスに溶け込んでいた綾小路だが、二年生からそうしたキャラを捨てることを堀北に話してした。

恵と付き合うともなれば、当然クラスの女子からは注目が集まる。今まで通り影薄いキャラとして学校生活を送るなら、告白なんて絶対しない。
そのため、新学期からの綾小路のクラス内での立ち位置は変わっていきそう。さらに、新学期といえば堀北との試験バトルも忘れてはいけない。
4月以降の筆記試験で1科目だけ事前に決めて高得点を争うというもの。堀北が勝てば綾小路に実力を出してもらうこと、綾小路が糧が、堀北が生徒会に入ることを約束させた。

- 二年の綾小路は実力を発揮していくスタイル?
- 堀北との筆記試験バトル
- 堀北が負ければ生徒会入り
新しい生徒の活躍の可能性
ここまでお腹いっぱいの伏線を話してきたけど、最後にもう一つ、新学期からは活躍しそうな生徒が登場してきそうです。
まずは龍園の復活です、新学期からはAやBクラスを本格的に潰しにかかっていきそうです。そしてBクラスからは神崎、一之瀬の影に隠れていたけど、今後は積極的に動くみたいです。
そしてDクラスでは綾小路、そして松下千秋。松下は綾小路と同じく実力を隠していた生徒のようです。新学期の活躍に期待大。
ちなみにAクラスの橋本も裏でこそこそ動いていたようだけど、クラスのためというよりも自分の利益のために動いていた。
- 龍園の復活、動きます
- 神崎、動きます
- 綾小路、松下、動きます
堀北兄の進路
最後に、すぐに伏線回収とはならないとは思うけど、堀北兄に関する気になる伏線もありました。ここでチェックしておきたい。
とくに、2年後、堀北が卒業するときに再会を約束するシーンは、よう実最終巻に描かれる部分かもしれない。そのとき綾小路はいるのかどうか?気になるところ。
- 堀北兄の進路不明
- 綾小路に電話番号教える
- 堀北兄と橘の関係
- 2年後堀北・綾小路との再会約束
よう実11.5巻感想まとめ
新学期に向けてそれぞれが、さまざまな思惑の元に行動しはじめていました。今まで目立った動きをしてこなかった生徒たちが、活躍しはじめあらたな展開になっていきそうです。

南雲生徒会長から少なからず目を付けられていたり、月城理事長代行の退学工作、新入生からはホワイトルーム生の入学の可能性、堀北との試験バトルとクラスメイトとの戦いも控えています。
新学期では綾小路の行動が楽しみですが、それ以上に「退学」の可能性も出てきてるから、今後のストーリーがどう動いていくのやら。
綾小路の意義
さいごに堀北兄との会話のやり取りで、綾小路の考えが変わります。綾小路の思考を変えるとはさすが堀北兄、綾小路も一目置いていたのが分かる場面でもあった。
「もし学校に対して何も残すことが出来ないのなら、生徒たちに残せばいい。綾小路清隆という生徒がいたという記憶を、刻まれた生徒たちは忘れることはないだろう」
出典 ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 衣笠彰梧
この堀北兄のセリフに、綾小路の心が揺れたんじゃないかと思う。そもそも、今までの行動を見てみると、綾小路は多くの生徒たちを救ってきた。
救い、そして成長させてきた。他人を成長させることに喜びを感じていた綾小路は、ホワイトルームを作った父親と似てる。
父親の教育論は問題があるかもしれないけど、日本を代表する人物を育成したいという想いは綾小路とどこか重なるところがあると思った。
つづく
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