リゼロ

リゼロ考察 大賢者フリューゲル正体・伏線を考える

リゼロ22巻ネタバレ感想

六章で明らかになった賢者フリューゲルの意外すぎる正体。まさか、木を植えた人が三英傑の一人だったなんて。

中の人
すっかり忘れてましたが(汗

そんなわけで、読み返してみたらフリューゲルに関する伏線というか、いろんな場面で名前が登場してたので、考察がてらまとめまーす。

(大)賢者フリューゲルの正体

22巻でフリューゲルの正体が判明したけど、分かりにくいとは言わないまでも、少しややっこしいので、そこらへんから整理していきたい。

中の人
まずはフリューゲルとシャウラの関係から

大賢者が住むという監視塔

話は少しばかりさかのぼる。

五章で描かれた大罪司教との激戦で、被害を受けた人たちを救うべく、スバルたちは三英傑の一人である賢者シャウラに会うことを決めた。

三英傑とは、嫉妬の魔女サテラを封印し世界を救った三人の英雄のこと。

  • 大賢者シャウラ
  • 初代聖剣レイド=アストレア
  • 神龍ボルカニカ

大賢者シャウラはルグニカ王国の東、アウグリア砂丘にそびえ立つプレアデス監視塔に隠居してるとされ、彼の知恵を拝借すべく旅に出た。

つまり、22巻以前までは、シャウラは嫉妬の魔女を封印した三英傑の一人であり、大賢者というのがみんなの共通認識でした。

でも違ってた。

スバルたちがプレアデス監視塔に辿りつきシャウラと出逢ったとき、シャウラは自分は賢者でもなければ三英傑でもないことを明かした。

本当の三英傑の名こそフリューゲル!

シャウラの説明から、大賢者とはフリューゲルなる人物であることが判明します。真の三英傑とはシャウラではなくフリューゲルだったんです。

  • 本当の三英傑の一人はフリューゲル
  • シャウラはフリューゲルの弟子にすぎない
  • 世界に広がる賢者シャウラの伝説は間違い

ならどうして、本来の三賢者の一人であるフリューゲルの名が、シャウラとすり代わり世界に広まったのか、それについては不明です。

フリューゲルさんが、自分のやったことをシャウラがしたみたいに広めたってこと?

出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平

ただ、話の流れからフリューゲルの性格的な理由としていたけど、なにかしらの意図があったのではと思ったり思わなかったり。

中の人
なんで名前をすり替えたのかよく分からんってことです
スポンサーリンク

フリューゲルの大樹

そもそも、フリューゲルという名前が最初に登場したのは四章白鯨戦でのこと。大樹を植えた有名な人物として紹介されていました。

フリューゲルの大樹っていうのは、リーファウス街道の真ん中にそびえる雲を突くような大木の名前ですよ。実際、目にしたら驚くような大きな木です。なんでも数百年前、フリューゲルって賢者が植えたなんて伝承が残ってるそうで

出典:Re:ゼロから始める異世界生活6 長月達平

このセリフはオットーがまだスバル陣営に入る前のとき、白鯨戦に備えフリューゲルの大樹に進軍するときの場面です。

このとき、はじめてフリューゲルという名前が登場しており、ここで少ないながらもいくつか明らかになった情報がありました。

  • フリューゲルは数百年前の御仁
  • 大樹を植えた人
  • 木を植えた以外の功績は不明
  • なぜ賢者扱いなのかも不明
  • 大樹に「フリューゲル参上」と落書き

木を植えた意外の功績はないものの、なぜか彼の肩書には「賢者」として、伝承されているのが気になるところです。

フリューゲルとスバルの落書き

フリューゲルが大樹に刻んだ落書きは「フリューゲル参上!」というものでしたが、アニメ版においてこの落書きが大樹に描かれていたんだとか。

たしかに読めなくもない。ところで、一つ気になるのは、刻まれていた落書きが幹に刻まれていたってところです。

木は日々成長してるわけで、幹に刻まれるってことは、刻んでからそれほど時間が経ってないのではと疑問が残ります。

そもそも、アニメ版の考察勢から刻まれてるのが日本語なら、どうやって異世界に広まったのか?そこで、フリューゲルの大樹が世に広まった経緯を確認してみたい。

前に読んだ本だと、フリューゲルさんの名前が広まった理由は、大樹の上の方に「フリューゲル参上」って刻んであったからなんだ

出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平

22巻からフリューゲル参上の落書きは大樹の上の方、つまり、スバルが見つけた幹とは違う発見されていたことになります。

  • 書物の記載:大樹の上の方で落書き発見
  • スバル:根本の幹で落書き発見
中の人
つまり場所が異なる!

しかも、異世界の人が読めるということは、異世界文字で刻まれていたことになり、二ヶ所にフリューゲル参上と刻まれていた可能性が浮上します。

ちなみに、異世界の人たちは当然ながら日本語は読めません。

ラムから異世界文字を教えてもらったとき、スバル参上と落書きしており、このときラムは「なにこの絵」と読むことができなかった。

大樹に落書きが刻まれているのは確か、でも、四章と六章が示している落書きの場所が違うのはなぜなんだろうか?

三英傑の一人賢者シャウラの人物像

フリューゲルがどんな人物なのか、その詳細は分かってません。ただ、シャウラの話などから人物像に関するヒントは与えられています。

  • 目立つのが好きではない
  • 死の概念がない人物
  • かなり底意地の悪い人物

死の概念がないってのは、シャウラが「死ぬんだか分からない人」というセリフが根拠だけど、これってスバルと同じような能力を持ってるって可能性もありそう。

貨幣に描かれた肖像画

ルグニカで流通している貨幣には聖金貨、金貨、銀貨、銅貨の四つが存在してます。聖金貨は神龍、金貨は初代剣聖、銀貨は賢者、銅貨はルグニカ城。

  • 聖金貨:神龍
  • 金貨:初代剣聖
  • 銀貨:賢者
  • 銅貨:ルグニカ城

この中で銀貨に描かれてる賢者とは、三賢者シャウラのこと。ただ、さっきの説明の通りシャウラは単なる替え玉で、本当はフリューゲル。

そして、銀貨に描かれてる人物は女性ではなく男性の肖像。フリューゲルはシャウラを替え玉にしたものの、見た目はシャウラではない。

中の人
これは何を意味する?

可能性の一つとして、三賢者の姿を実際にこの目で見た者はいたはず。名前はすり替えられても、見た目まではすり替えられなかったということか。

となると、銀貨に描かれている男性はフリューゲルである可能性というのも完全に否定できない。ならば、男性の容姿は参考になるかもしれない。

そこで銀貨に描かれてる人物を確認。

刻まれているのは長髪の、精悍(せいかん)な顔立ちをした美丈夫だ

出典:Re:ゼロから始める異世界生活22 長月達平

単なる想像で描かれたものかもしれない。けど、フリューゲルの人物像の伏線の一つとして一応指摘しておきたいところ。

シャウラはスバルをフリューゲルと勘違いしてたけど、これは同じ匂いをしていたからでした。容姿が似ているかはなんとも言えない。

ちなみにアニメでスバルが貨幣を使用した場面がないかと調べたところ、銀貨の絵柄を映っている映像は残念ながらなかった。

リゼロ考察 フリューゲル
出典:Re:ゼロから始める異世界生活 長月達平 myシアターD.D.

その代わり聖金貨の絵柄は確認できた。話にあったように聖金貨には龍が刻まれており、神龍ボルカニカを描いているのだろう。

フリューゲルの強さは?

フリューゲルの強さについても考えてみたい。嫉妬の魔女を封印するくらいだから強いのは当たり前として、問題はどのくらい強いのか。

まず弟子のシャウラとは比べられないほど強いのは確かなこと。これはシャウラ自ら言ってたことで、戦えば殺されるッスと話していた。

また、監視塔の防御システムから、フリューゲルは陰魔法の使い手である可能性が高く、空間の捻じれを得意(転移魔法系?)とするようだ。

フリューゲルの生死は?

フリューゲルは三英傑の一人だけど、そもそもの話、監視塔には賢者シャウラが隠遁、つまり生きているとされていた。

つまり、四百年以上生きていることに誰も違和感を感じてなかったことになり、フリューゲルが人間ではない認識だったのか、そこらへんは曖昧。

シャウラは監視塔でフリューゲルが戻ってくるの待ち続けていたことから、いまだ生存している可能性も否定できない。

フリューゲルに関する考察

ここまで作中で描かれたフリューゲルについてまとめてきましたが、ここからもう少し深く考察していこうと思います。

フリューゲルは異邦人で日本出身?

フリューゲルが異邦人であることはほぼ確定と思ってます。スバルの世界にいた者でしか分からない、星の知識を有していたこと。

大樹に刻まれていた「フリューゲル参上」の落書きが本人によるものなら、日本語の知識がある者、つまり異邦人でなきゃ知らないことを知る人物。

異邦人とされる人物は複数人分かっていて、スバルやアルデバラン、ホーシンなどがおり、いずれも出身地が日本の可能性もあります。

そして、フリューゲルもまた異邦人であるなら、彼もまた日本出身である可能性が高い。その理由として、第二の試験で登場した初代剣聖レイドが持っていた武器。

武器と言っていいのは不明だけど、箸(はし)を手にしていた。レイドは異世界出身だが、フリューゲルから教えられたのかもしれない。

フリューゲルとスバルの共通点

スバルとフリューゲルの共通点が多いのも気になるところです。以下、二人の共通点を簡単に整理してみます。

  • 同じ匂い(魔女の残り香)がする
  • スバルがいた世界の星の知識がある
  • 陰魔法の使い手
  • 落書きの発想が同じ
  • 意地悪い性格
  • 日本から異世界に転送された?

大樹に刻まれていた「フリューゲル参上」と、スバルがラムに文字を教えてもらっていたときの「スバル参上!」と同じ落書きの発想です。

リゼロ考察 フリューゲル
出典:Re:ゼロから始める異世界生活 長月達平 myシアターD.D.

こうしてみるとフリューゲルとスバルの共通点は複数存在します。それと、シャウラのセリフから少し気になることが一つ。

中の人
フリューゲルの能力についてです

五章でアルデバランが異邦人の可能性を匂わせていたけど、彼もまたスバルと同様、死に戻りのような能力を持っています。これは確定してます。

詳しく記事を参考にしてください。

関連記事
参考
リゼロ20巻 ネタバレ感想
【リゼロ考察】アルデバランの正体とは?不可解な行動を探る!

第五章となる水門都市プリステラ編が終幕しましたが、久々に登場したアルデバランこと、アルに関する謎がさらに深まった印象が強かっ ...

フリューゲルは死ぬんだか分からない人物であることから、スバルやアルのように、彼もまた死に関する能力を持っている可能性は高そうです。

中の人
そもそも異邦人はスバルの死に戻りのような「死」に関する能力を有しているとか?

そして、白鯨戦を思い出すとフリューゲルの大樹が重要なキーポイントになっていたのは明らで、これがたまたまだったのか、それとも必然だったのか。

フリューゲルがなんらかの能力を使って白鯨戦を予見しており、そのために大樹を植えた、つまり、スバルのために大樹を植えたのではないかとも指摘できるかもしれない。

フリューゲルと魔女教

フリューゲルは大樹だけでなく、魔女教とも関係のある人物であることも匂わせています。それは強欲の魔女エキドナの試練のとき。

エミリアはエキドナの試練で氷に閉じこもるきっかけとなる出来事を追体験します。このとき登場していたのが、怠惰の大罪になる前のペテルギウス・ロマネコンティ。

ジュースの愛称で、幼少期のエミリアとも顔見知りでしたが、ペテルギウスが怠惰の魔女因子を取り込んだことで変貌、このときフリューゲルの名前を叫んでいました。

私を、お許しください。フリューゲル様

出典:Re:ゼロから始める異世界生活14 長月達平

フリューゲルが魔女教とも関係のあった人物であるのは確かで、さらに魔女とも単に敵対する関係だったのかも気になるところです。

中の人
ちなみに、アニメ版リゼロ二期でこの章が描かれる予定です

賢者フリューゲルの正体まとめ

フリューゲルに関する謎はまだまだ不明なことが多いものの、伏線は数多くあるためストーリー上、重要な人物であることはまず間違いない。

フリューゲルの弟子を名乗るシャウラの登場で、六章の中でさらに詳しい情報が描かれる可能性もありそうです。

新情報が明らかになり次第追加していく予定。

つづく

スポンサーリンク
リゼロ考察 リゼロシリーズ
第七章「神聖ヴォラキア帝国編」
スバルたちが監視塔から転移させられた地は神聖ヴォラキア帝国だった!!?
リゼロ26巻ネタバレ感想リゼロ27巻ネタバレ感想リゼロ28巻ネタバレ感想
リゼロ26巻リゼロ27巻リゼロ28巻
リゼロ29巻ネタバレ感想 リゼロ30巻ネタバレ感想リゼロ31巻ネタバレ感想
リゼロ29巻 リゼロ30巻 リゼロ31巻
第六章「プレアデス監視塔編」
大罪司教の被害を救うべくスバルたちはプレアデス監視塔に住む賢者に会いに旅立つ
リゼロ20巻 ネタバレ感想リゼロ22巻ネタバレ感想リゼロ23巻ネタバレ考察
リゼロ21巻リゼロ22巻リゼロ23巻
リゼロ24巻リゼロ25巻ネタバレ考察 
リゼロ24巻 リゼロ25巻 
第五章「水門都市プリステラ編」
水門都市プリステラを訪れたスバルたちに大罪司教の面々が襲う!
リゼロ17巻 ネタバレ感想リゼロ18巻 ネタバレ感想
リゼロ16巻リゼロ17巻リゼロ18巻
リゼロ19巻 ネタバレ感想リゼロ20巻 ネタバレ感想
リゼロ19巻リゼロ20巻
第四章「エキドナ・聖域編」
アーラム村の村人・ロズワールら安否のため聖域を目指すスバルたち。そこで出会ったのは魔女エキドナだった
リゼロ10巻 ネタバレ感想リゼロ11巻 ネタバレ感想リゼロ12巻 ネタバレ感想
リゼロ10巻リゼロ11巻リゼロ12巻
リゼロ13巻 ネタバレ感想リゼロ14巻 ネタバレ感想リゼロ15巻 ネタバレ感想
リゼロ13巻リゼロ14巻リゼロ15巻

-リゼロ