九神将の一人・オルバルトとのかくれんぼ勝負に勝ったのも束の間、紅瑠璃城上空に、突如として出現した巨大影。

さらには、レムたちが滞在している城郭都市グァラルにも、大量の飛竜を連れて帝国軍が攻めてきてる状況です!
リゼロも30巻の節目を迎えましたが、相も変わらずピンチに陥るスバル、今巻はどんな困難が待ち受けているのかな。
リゼロ30巻の各章整理
まずは30巻を簡単に整理すると、魔都カオスフレームでの影との戦い、城郭都市グァラルでの帝国軍襲撃の二部構成で描かれます。
いずれも一応の終結までは描いているんですが、なかなかどうして、まだまだ謎と困難が山積している状況です。
黒い影との戦いあらすじ編
ヨルナとアベルの対立軸
謎の影(スバルが原因だと思うけどw)の対処を巡って、ヨルナとアベルで対立。ヨルナは、愛しい住人を守るため、影に挑む方法以外の道はない。
一方アベルは、現実的(というか冷静)です。影には勝てないと諦め、早々に魔都を放棄し撤退の道を考えています。
どちらの立場も分かるけど、ここでのポイントは魔都はヨルナのものってこと。つまり、アベルの考えを通すにはヨルナの説得は絶対。

星詠みと大災
ここで、アベルが影との戦いをなんとしても避けかった理由が明かされます。それが星詠みなる者による予言の存在です。
帝国の存亡を危うくし、陽光さえ届かぬ滅びをもたらすモノ。・・・「星詠み」はそのように申していたな
出典:Re:ゼロから始める異世界生活30 長月達平

アベルは、クーデターが起こる前に星詠みより、帝国滅亡の災い、「大災」の予言を聞いていて、それが今回の影の出現と考えたようです。
ただ、実際は別物でした。
星詠みの優男ウビルクにより、影の出現は大災とは別物、少なくとも、帝国を滅ぼすようなイベントではないことが判明したから。
その情報を知ったアベルは俄然強きに(笑。大災じゃないなら倒せるとばかりに、影と真正面から戦うと決断!
ウビルク
影は消滅したものの・・・
アベルはヨルナと再度話し合い説得に成功。魔都が消滅しても「住民の拠り所はヨルナにある」という言葉が決め手となった。

アベルの作戦とはこうだ。影が大量に呑み込んだ魔都の瓦礫を、魂婚術で内部から大爆発させ、影を消滅させる考えだ。
作戦は成功するも、影は耐え抜きやがった!もう打つ手なくね、と思っていたところに、少女が一人影に突っ込んでいく。
タンザちゃんだ!
彼女が犠牲となり、影に特攻し自爆決行。辺り一面眩い光に包まれ影の脅威は去ったが、スバルもまた消えてしまう。
黒い影との戦い考察編
考察編では、より細かい部分に触れていきます。本作を読んでる人向けの記事になります。
帝国内における星詠みの存在
星詠みとは、星の巡りや導きから未来のことを予見する役割を負ったものであり、宿業を背負った者のことらしい。
宿業とは
帝国には星詠みなる存在がおり、帝国の未来を予見する者として、重宝されているらしい。強者至上主義において稀有な存在とも言えます。
そんな星詠みですが、帝国を滅ぼす「大災」が起こることを予言しており、それを止めるためには、皇帝を殺す必要があるともいう。
今回、スバルと同行していたシュドラク族のタリッタが、星詠みと深い関係にあったことが判明しました。
血染めのマリウリの最期と、黒髪黒目の旅人を殺せという天命が脳裏に蘇る
出典:Re:ゼロから始める異世界生活30 長月達平
タリッタと魂の姉妹であったマリウリの遺言ともいうべき最後の言葉。黒髪黒目とは一体誰のことなのでしょうか。
星のお告げを受けていないタリッタにとっては、その人物がアベルなのか、それとも、スバルなのか分からない。

スバルは「星詠み」なのか?
ちなみに、星詠みとスバルの関係にも触れていました。それによると、スバルはどうも星詠みらしいのです。
もしかしてあの子、「星詠み」の自覚がないんですかね?
出典:Re:ゼロから始める異世界生活30 長月達平
ウビルクはスバルのことを、星詠みとして自覚してないと言っていた。そういえば、スバルは星との関りが多いけどそれも関係してる?
アルの言動を考える
アルがスバルの能力をある程度察しているのは、外伝なので描かれていますが、今回は知っているがゆえのセリフがいくつも登場しました。
たとえば、
世界が滅んでねぇ。それがオレの根拠だ
出典:Re:ゼロから始める異世界生活30 長月達平
巨大な影が消滅しスバルもどこかへと消えてしまい生死不明な状態になったとき、アルはスバルは生きていると断言する場面。
これは死に戻りの能力があるから、世界が滅んでない=死に戻り能力で幾度だってやり直せるという意味ですよね。

城郭都市グァラル攻防あらすじ編
九神将エッシャルト襲撃
城郭都市グァラルにも危機が目前に迫ります。飛竜を操る九神将の一人・エッシャルトが無数の飛竜を連れて襲来!
しかも、エッシャルトに課せられた任務は、城郭都市グァラルにいる者を一人残らず殺せという情け容赦ないものだった。
まさかのエミリアたん登場
エッシャルトと互角に戦えるのは現状プリシラだけです。絶体絶命!の言葉がぴったりな状況に、まさかのエミリア登場!
スバルの消失でエミリア陣営は大慌てだったが、参謀オットーの助言とコネを使い、帝国内への密入国に成功したようなのだ。

意外にも、息ピッタリのエミリア&プリシラの連携攻撃によって、エッシャルトは撃沈、城郭都市を守り抜くことができた。
連れ去られたフロップとレム
エミリア&プリシラの強さに圧倒され撤退したというシナリオなら完璧なのだが、実際には少し事情が違っていた。
実はエッシャルトは、戦いの途中で運命的な出会いをする。その相手とはフロップ!彼の首にかかっている牙の装飾品に興味津々。
どうやら、その装飾品はエッシャルトが知る竜牙らしく、フロップがなぜそれを持っているのか知りたかったみたいなのだ。
任務そっちのけで、フロップとレムを捕虜に帝都ルプガナに連れ帰ったエッシャルト。いずれにしても城郭都市は助かったゼ。
フロップとは
城郭都市グァラル攻防考察編
プリシラの能力の一端
これまでに分かっているプリシラの能力として、日輪の加護や、陽剣が使えるなどありますが、今回新たな能力が明らかになりました。
それが「魂婚術」。
プリシラの能力を垣間見たエッシャルトは、「狐目と同じ」、つまりは、ヨルナと同じ能力だといっていました。
魂婚術とは、術者と対象の魂を結び付ける秘術だ。結ばれた魂同士は繋がり、力の一部を共有する
出典:Re:ゼロから始める異世界生活29 長月達平
魂を共有することで力の一部を共有できる。シュルトがエッシャルトに幾度も致命傷を受けても生きていたのは、このためのようです。
ただし、ヨルナの場合は、純粋な力の向上であって蘇生能力まではない。プリシラの能力はヨルナとは効果が違うのか。
さらに魂婚術が発動するとヨルナの場合は目が真っ赤になるけど、プリシラの場合はシュルトの目が文字通り燃え上っていた。

エッシャルトちゃんの複雑な立場
城郭都市を襲撃した竜人エッシャルトの素性が、なんとも複雑なんですよね。敵に義兄弟がいて、味方には仇がいる。

フロップが身につけていた竜の牙の装飾品は、元九神将バルロイからもらった義兄弟の証であり、バルロイは皇帝により殺されたっぽい。
そして、バルロイに代わり九神将になったのがエッシャルトであり、彼女が九神将になったのは皇帝に復讐をするためだという。
君がバルロイの仇なんだね。村長くん・・・いや、皇帝ヴィンセント・ヴォラキア
出典:Re:ゼロから始める異世界生活30 長月達平
問題はですよ。バルロイはフロップの義兄弟でもあるんですよね。これって事情によってはフロップが裏切る可能性もあるのかな?

スバルとタンザ
最終章「幕間」の中でスバルの生存が確定。場所は剣奴孤島ギヌンハイブ。ギヌンハイブといえば、たしかアルが剣奴として過ごした島。

そして、スバルの側にはなぜか帝国最強の男セシルス・セグムント。通称、人望がない男(笑。なぜにスバルはこんな孤島に辿りついたのか。
さらに、この孤島に辿りついたのはスバルだけじゃない。生死は不明だけど、タンザちゃんも一緒にいるはずなんです。
自分より先に、左腕に抱いていたそれを、少女を岸へ押し上げる
出典:Re:ゼロから始める異世界生活30 長月達平
この少女ってのがタンザちゃんじゃないかと思うんですよね。スバルはタンザちゃんを岸に押し上げた=タンザちゃんは生きてる(はず)。
そしてそして、今巻の表紙にもなっていたトッドですが、どうやら彼も孤島ギヌンハイブに向かうようです・・・目的はセシルス??
リゼロ30巻感想まとめ
住む場所を失った魔都の住人たち、これからはアベルと共に城郭都市へと向かうようですが、それは茨の道でしょうね。

アベル側についた=帝国との戦争に巻き込まれたことを意味するわけで、これからどうなっていくのか不安は多い。
ただ、アベル陣営が少しずつ戦力が上がってきたのも事実、親書の内容はまだ明かされてないけど、ヨルナとの間で何らかの約束を結んだのは確か。
つまり、ヨルナはアベル陣営に入ったことになるわけか。今後の状況がどうなっていくのか気になるところ。
- タンザちゃんの生死
- スバルと影の関係
- セシルスとスバル、トッドの動向
- 大災の阻止と黒髪黒目の正体
- ヨルナと魔都の住人の今後
- フロップとエッシャルトの関係
- アベルの世継ぎ問題

つづく
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