マキマの恐怖に打ち勝ち、命を懸けてチェンソーマン、いや、デンジを守り抜いたパワー。これによってデンジは復活を果たした!

そんなデンジは、岸辺の援護により一時撤退に成功したが、パワーの死をどう受け止めているのか、92話はいろいろと難しい回です。

とある地下施設の一室
岸辺によって一時的にマキマから姿を隠すことに成功したデンジ、、、とコベニちゃん。コベニにまた避難していた。
岸辺が隠れ場所に選んだのは、とある地下施設の一室、なにもない雑多な部屋でとりあえず一夜は過ごせそうだ。
マキマの正体を知ってしまったコベニ、この先確実に狙われることになる。家族にも一生会えないかもしれない・・・
コベニの感情・デンジの感情
今日一日、いや、これまでも、コベニはたくさん酷い目に遭遇してきた、思い出すだけで体がガタガタと震えてくる。
怖い。。。死ぬのが。。。
マキマにまで命を狙われ、死への恐怖がコベニを襲う。そんなコベニはデンジに「いいよね何度でも生き返れて」という。

出典:チェンソーマン92話 藤本タツキ 集英社
なんだか元気がないデンジ
だが、今のデンジは最悪な状態真っ只中、他人に作られた思い出の中で、言われるがまま使われ、そして、この先もきっと同じなんだと。
そんなデンジの言葉を聞いたコベニは「それが普通でしょ?」と、まるでそれが当たり前のことのように言うのだった。
デンジは何を思う
人生いいことばかりじゃないのは当たり前、そんなのは夢の中の話だけだと、コベニは言う。その言葉にデンジは「何か」を感じとる。

出典:チェンソーマン92話 藤本タツキ 集英社
そして、コベニに「俺は普通になりたくて」とデンジは話す、、、そのときテレビからチェンソーマンに関する番組が流れる。
画面に映るのは、人々がチェンソーマンの名前を連呼し歓喜する光景。自分の名前を呼ぶ人々に動揺をみせるデンジであった。
つづく
チェンソーマン92話の深掘り考察
ここからは、チェンソーマン92話で気になるコマを掘り下げていきます。
マキマの能力
現在判明しているマキマの能力は下等生物を操ること、動物たちの耳を借りて、周囲の音や声を聞くことができる。
岸辺は安全な場所に辿りついたとき、二人に「もう声を出しても大丈夫だ」といっていたのも、マキマの能力を警戒してのことでした。

出典:チェンソーマン92話 藤本タツキ 集英社
岸辺のセリフからして、マキマは下等生物の耳のみ借りることができるっぽいね。目(視覚)などは借りられないのか気になるところ。
となると、岸辺があのタイミングでテレビをつけたのも、マキマの能力対策(デンジらの言葉をかき消す目的)でつけたのか?
コベニの家族事情
これまでにも、家族内でのコベニの扱いの酷さはちょくちょく描かれていましたwとくに親からの扱いがヒドかった。

出典:チェンソーマン2巻 藤本タツキ 集英社
風俗か、公安か
衝撃だったのはコベニがデビルハンターに入った理由。兄を大学に行かせるために、風俗か公安かの二択で公安を選んだ悲しい事情。
大学を行かせるとはいえ、風俗で働かせようとしていたことからして、コベニの家庭環境の酷さが想像できるエピソード。
誕生日エピソードも泣けます。誕生日プレゼントに買ってもらったソフトクリーム、誕生日にソフトクリームだけ、時代は90年代。
ソフトクリームが高級品ではないはずなのに、、、ちなみに、公安に入る前にソフトクリームを食べたのは誕生日の時の一度きり。
そんなエピソードを笑顔で話す姿に、なんともいえない感情が込み上げる。おうちが貧乏なのか、コベニちゃんの家庭環境はマキマと同じくらい謎。
ただ、今回両親と会えないことへの悲しさよりも安堵した姿から、両親が嫌い、というか、好きではなかったのかなと思ってしまうよね。
デンジの感情
92話では、なんだか小難しいデンジの感情の変化を描いていたような、いないような、とても意味深な回でした。
気になったのは、「マキマ」の名前が一切出なかったこと。デンジのセリフには「誰かの」「他人」といった言葉しかない。
- 他人に作られた思い出→マキマのこと
- 誰かの言われるがまま→マキマのこと
- 犬みてえに誰かの言いなり→マキマのこと
デンジの話す内容にある「誰か」や「他人」は、すべてマキマに置き換えられるけど、デンジは決して言わない。
こうしたデンジのセリフから分かるのは、マキマへの依存体質がなくなった可能性、あるいは、マキマへの失望、怒りなどもあるのか。

自分で決めろ!デンジ

出典:チェンソーマン92話 藤本タツキ 集英社
デンジは、マキマ依存からの脱却を行間に含んでいたと個人的には理解したんだけど、そうなると、今後は自分で決断していかなきゃらない。
コペニは良いこともイヤなことも含めて「普通」と言ってたけど、デンジのこれまではまさに(マキマによって見せられていた)夢だった。
そこからようやく脱却しはじめるのが92話の意味合いなのか。今回のデンジの気持ちはなんとも難しいから、いろんな解釈ができそう。
チェンソーマン92話みんなの感想・考察
SNSの92話に関する意見・考察を紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。
コベニちゃんもなかなか大変な家庭環境なんだよなぁ
生き延びられたら親から離れて自分のために生きて欲しい— モーリー (@kurokawaaoi) November 8, 2020

@tos
俺はバカだからよお
後半から無言のコマが多くてデンジがどういう感情だったのかがよく分からなかったってのが今週のチェンソーマンの正直な感想だぜ…………— にじゅうよん (@shootcommand24) November 9, 2020

デンジくんが思う普通がわかんなくなっちゃってる感じになってるけど、どの普通を選んでもデンジくんはなれなそう
— おふとん博士 (@zabutonhuka2) November 9, 2020

デンジはかつて「普通の暮らし(辛いことがない)がしてみてぇなぁ」と考えていて、マキマさんのお膳立ての元で「順風満帆」という「普通像」を享受して喜んでいたけど本当の普通というのはおとぎ話みたいなものではなく普通に辛かったり普通に苦しかったりもするもんなんだよな……
— ラリ゚ァット前原 (@amsr58) November 9, 2020

92話まとめ感想&93話展開予想
- とある地下施設に逃げたデンジら
- 避難を手引きしたのは岸辺
- デンジとともにコベニも保護
- デンジの感情が不安定?何を思う?
テレビに映る人々のチェンソーマンコール、デンジはこの現状に違和感を覚えていたようにみえたんですよね。
岸辺が用意した場所も一時的な避難、「明日は早いぞ」と次なる行動、つまり、マキマから逃げる作戦を考えてるようです。
ただ、このままマキマから逃げきるのは不可能、デンジのよく分らない気持ちも気になるし、彼はどんな決断をするのか。
つづく
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