ハンターハンター397話ネタバレ考察 クロロが悪党になると決めた日

３９７話で幻影旅団の結成理由が判明。サラサちゃんの死、それも、残忍な方法による殺害が、クロロを悪の道に進ませてしまうとは。

中の人

なんだか悲しい

幻影旅団の目的が、サラサを殺した犯人への復讐ということは、クロロたちは目的を果たすことができたのだろうか？

行方不明のサラサ

特別上映会当日、清掃戦隊のクリンオレンジを演じてるサラサが、会場に姿を現さないことに心配するクロロたち。

上映を楽しみにまつ子供たちに事情を話し、みんなで協力して探すことにした。総出で捜索にあたるもサラサは見つからない。

最近、流星街各地で子供の誘拐・失踪が頻発していることから、サラサが人攫いに拉致された可能性が高まる！

流星街のコミュニティ

流星街はキメラアント編の舞台となったＮＧＬ自治国と同じく、世界から隔絶された閉鎖的なコミュニティを形成しています。

入国審査を通れば入れるＮＧＬと比べ、流星街はそもそも「国」ではなく、住人がいることも公には知られていない点で、より謎が多い。

出典：HUNTER×HUNTER397話 冨樫義博

そんな中で、今回明らかになったのが、住民同士のつながりです。集落には、子供たちを世話する乳母衆がいるようです。

乳母衆はいわば母親代わりのような存在か。さらに男衆により集落は守られている。また、バスが定期運行していることも判明。

流星街の基本データ

流星街の住民は「国民人民データ」に登録されていない存在しない人間の集まり。仲間意識が強く危害を加える相手には手段を選ばず報復する。

サラサの死体と葬儀

サラサは森の中で死体で発見された。バラバラに刻まれ、袋詰めされた状態であった。袋の中を確認したクロロは絶句する。

サラサを教会に連れて帰り葬儀がおこなわれる。棺桶で眠る少女は、綺麗なお洋服を着て美しい状態に復元されていた。

エンバーミングという技術で、遺体を可能な限り生前に近い状態に復元する方法らしい。棺桶には清掃戦隊のビデオも入れてあげた。

念能力「エンバーミング」

ここではじめて念能力が登場。レンコという女性の能力者で、遺体をキレイに修復する仕事をしているようです。

マチは、レンコの周囲に漂うオーラが視えていました。マチの才覚を感じたレンコが「師匠」として修行をつけたわけか。

中の人

マチが念能力を覚え念糸（ネンシ）の使い手になるきっかけが明らかになりました

クロロの流星街での存在感

それにしても、流星街におけるクロロは別格な存在だったんでしょうね。３９５話で教会のお偉方が期待を寄せていたり。

乳母衆や男衆もクロロの頼みなら聞いてくれるってのも、みんなから慕われているのが会話から伝わってきます。

クロロの人間性と頭の良さは、流星街を変えることも可能な気がする。マフィアと手を組んだのも、クロロの提案だったに違いない。

クロロの計画と時系列

クロロは幻影旅団結成までに三年を費やしていますが、その間に、流星街の安全のために動いていたのは、ウボォーとの会話から間違いない。

出典：HUNTER×HUNTER395話 冨樫義博

３９５話では、流星街がマフィアと手を組んでからしばらくして、幻影旅団が結成されたとあり、結成前の三年と時系列が重なります。

また、この頃に念能力を覚醒させた長老が現れたことから、クロロたちが念能力を知る機会を得たのもこの時期だと思われます（多分）。

サラサのことがなければ暴力と恐怖以外で流星街を守る方法を考えたのだろうか（哀

中の人

クロロの能力「人間の証明」

こうして考えていくと、流星街におけるクロロの存在が大きいのは明らかです。そして、この関係性は今も続いていると思われます。

天空闘技場のヒソカ戦でクロロは「人間の証明」を使用。この能力は流星街の長老のものですが、クロロだからこそ渡したんだと納得。

あれから三年

サラサの葬儀からしばらくして、クロロはウボォーに３年待ってほしいといい、この間に実力も流星街のシステムも整えると宣言する。

サラサを殺した犯人への復讐、そして、これ以上サラサのような犠牲者を出さないために、自分の人生を捧げて「悪党」になる覚悟を決めた。

暴力と恐怖によって流星街を守るために変えていくという。それから三年、クロロをリーダーとする幻影旅団が産声を上げた。

旅団×クモ×ネット

出典：HUNTER×HUNTER397話 冨樫義博

幻影旅団結成のきっかけとなったのはサラサを殺害した犯人を捜し出すこと。そこで、クロロが目を付けたのがネットでしたか。

幻影旅団は「クモ」という呼称があるけど、結成目的を考えると、網の目に張り巡らされたインターネットを蜘蛛の糸に例えていたのかも。

犯人がくいつきそうな「エサ」をネットにまき、罠にかかるまでじっと待つ、まさに幻影旅団はクモに例えることができます。

闇サイトとの関係

クロロの計画では、犯人は殺害の様子を撮影していた痕跡があったことから、自分たちの「作品」を見せたい願望があると言っています。

作品を見せるとなると、ヨウツベなんかの動画投稿サイト。つまり、ウェブアプリ的なものをイメージすればいいのかな。

出典：HUNTER×HUNTER33 冨樫義博

そこで気になるのが暗黒大陸編で登場した「闇サイト」です。こうしたサイトを使って、犯人をおびき寄せようとしているでしょうか。

そういえば、闇サイトに緋の目の写真が投稿されたことが、クラピカがＢＷ号に乗船したきっかけでしたよね。

中の人

まさかこれも幻影旅団がしかけた「餌」とか？クラピカはパクノダを殺害した人物、ヒソカ同様復讐のターゲット

ゴンの質問に対するクロロの回答

出典：HUNTER×HUNTER12 冨樫義博

ヨークシン編でゴンとキルアが幻影旅団に捕まったとき、ゴンがクロロに「なぜ関りのない人を殺せるの？」と質問。

このときクロロは、「（殺す人間は）関係ないからじゃないか？」と回答したものの、その後「答え難い質問だ」と悩んでいます。

クロロは生粋の悪党ではなく、仲間の死を目の当たりにし、変わらざるおえなかった。それこそ覚悟を決めるほどに。

心の奥底に抑えつけている「罪悪感」みたいな感情が、ゴンの質問で意識上に上がってこようとした表れだったのかもね。

シーラは幻影旅団にはならない

出典：HUNTER×HUNTER397話 冨樫義博

シーラは「旅団」には属していたものの、「幻影旅団」の初期メンバーでないことが確定。クロロの考えには賛同できなかったようです。

クロロたちから離れたシーラは、その後どうしたんでしょうかね。過去編も３９７話で終わりそうな感じなので気になるところ。

中の人

シーラの深掘考察はハンタ０巻読んでる人でないと分からないと思うので省略（電子書籍出せばいいのにね）

ＨＨ397話のみんなの感想・考察

ＳＮＳでの３９７話に関する考察紹介。自分にはない着眼点や思わず納得・共感したツイート、主に自分が「いいね」を押した呟きを紹介。

サラサの死体に打ち付けられて手紙、ハンター文字なら解読できるかなって思ったけどちがうっぽいしクロロがいろんな多様な言語を理解できてるって件があったから今はまだ不明のままかな

— 碓氷ナトリウム (@usui_natrium) December 4, 2022

中の人

ハンター文字ではなさそうだよね（クロロは複数言語読めた）

#ハンターハンター
「クロロ達がやろうとしていることはサラサが望まないこと」と分かっていてもそこに足を踏み入れるクロロ達、サラサと特に仲が良かったため彼女が望まないことはせず袂を分かったシーラ
そのシーラとクルタ族、旅団、どういう関係か来週わかるのかな

— K.G.P (@gagagaga500601) December 4, 2022

中の人

今回の事件の受け取り方の違いで袂が分かれた視点面白い

手紙はサラサを強姦したこととか書いてあったんだろうなと察する

— あーち (@a_tinpo) December 4, 2022

中の人

気になるところ

サラサの死体と手紙の謎

サラサの死体に貼られていた手紙は演出なのか、それとも今後の重要な伏線として描かれるか微妙なところです。

ただ、クロロは犯人が特定できないからネットを使い誘い出す計画を思いついたので、犯人に関する情報（犯行声明的な内容）はないはずです。

となれば、あの手紙は、読者により恐怖を与えるための演出（ツェリの拷問道具だけを見せる手法と同じ）ともいえそう。

397話まとめ感想＆398話展開予想

クロロの生い立ちって、クラピカのそれと全く同じなんですよね。仲間の復讐のために、残りの人生のすべてを捧げる覚悟をする。

クラピカは己の命を差し出すことで、念能力のバフを実現させたけど、クロロたちもなんらかのバフをかけているのかね。

出典：HUNTER×HUNTER9 冨樫義博

そういえば、シルバは過去に旅団の一人をヤってるけど、そのとき「旅団には手を出すな」と称賛（強敵と認めた）しています。

ヨークシン編の三年前となると、クロロの年齢から計算すると、団員は１０年たらずでシルバに認められる使い手になったことになる。

ヨークシン編時のクロロは２６歳であることが判明しています

中の人

それに、クロロはセメタリービルでシルバとゼノと戦い、しかも本気ではなかった。なんらかの強さの秘密があってもおかしくはないかな。

つづく