マフィアの内情、とくにカキン国と組長との関係性が明らかになった前回。マフィアが船内を牛耳れていたのも納得です。
379話では、旅団とマフィアの動きをメインにストーリーは進んでいきます。エイ一家組員の同行も見逃せないところ!
[toc]
生存者女性の証言
3層で発生した連続通り魔殺人、生き残った女性の証言を聞くべくミザイストムは足を運んだ。彼女の話によると、
- 犯人は左頬に三日月のキズがある男
- 意味不明な独り言を言っていた
- トイレに入った後突然消えた
彼女の証言から、犯人は念能力者の可能性が高いと判断するも、証言による犯人像と犯行手口が一致しないのが引っかかる。
出典:HUNTER×HUNTER379話 冨樫義博 集英社
そして、犯人の独り言。「レベル」「人数」「ずれる」という言葉も気になるところ。ミザイストムはあらゆる可能性を探りながら捜査は続く。
通り魔犯の能力と証言者女性の正体
出典:HUNTER×HUNTER379話 冨樫義博 集英社
エイ一家組員カシュー、通り魔殺人の生き残りとしてミザイストムに証言した女。カシューは通り魔犯の仲間だった!
通り魔犯はエイ一家組員ルイーニー、カシューはウソと真実を織り交ぜながら証言していた。ただ、どうして危険を冒してまで証人を残したのか。
その理由は敵の捜査能力を把握するため。犯人と特定され見つかるまでの時間を確認する目的があったようだ。
ルイーニーの念能力
出典:HUNTER×HUNTER379話 冨樫義博 集英社
ルイーニーの念能力は「空間移動」。扉が一つのみの壁に覆われた個室が発現条件。その部屋の壁や床から別の場所に移動できる。
ただし、行ける場所は一度行った場所のみ。移動前の元の部屋へ何度でも戻れるが、一度扉が開くと能力はリセットされ二度と移動できない。
ルイーニーの稚拙すぎる計画w
倉庫内でのシュウ一家組員の謎の変死に遭遇した旅団、武器を回収し外へ出ると、そこにいたはずの数人の組員も消えていた。
まるで旅団を誘っているかのように廊下に続く血痕の跡。この状況下でノブナガたちはいくつか推論を立てる。
- 組員襲撃を旅団の仕業に偽装したい?
- 旅団とは無関係でマフィア同士の抗争?
- 犯人は複数いる?
出典:HUNTER×HUNTER379話 冨樫義博 集英社
激オコなノブナガ
憶測はさまざまだが、一つ言えるのはあまりにも場当たり的な作戦に思えること。そして、犯人は旅団を完全におちょくってるということ。
旅団と若頭のド緊張の対面
ノブナガたちは床の血痕を辿っていきシャ一家のアジトへと辿りつく。5層には似つかわしくない重工な扉に厳重なセキュリティ。
扉の前で立往生している旅団の前に現れたのは、シャ一家若頭オウ。組員を殺した犯人を捜しているという。
出典:HUNTER×HUNTER379話 冨樫義博 集英社
なんでも、組員を装った何ものかがやってきた「旅団にヤられた」と血まみれの組員を抱えてやってきたというが、明らかに雑な作戦。
オウもまた敵の場当たり的な行動に怒りを覚えていたようだ。そして、若頭から「手を組まないか」と意外な誘いを受ける。だが、その真意は不明。
H×H379話の深堀り考察
ここからはハンターハンター389話の気になったコマを考えていきます。
ルイーニーの目的は何だったのか?
結局ルイーニーの目的は、能力で自由にシャ一家アジトに出入りするために、マーキングしたかったってことだったのか。
ルイーニーの能力は、一度行った場所しか空間移動ができないという条件があった。とはいえ、彼の行動には計画性は一切感じられなかった。
本当のところは判断は難しい。ただ、ルイーニーがそれほど切れる頭を持っていないことは、彼の行動からして明らか。
たとえばミザイストムに念能力のヒントを自ら与えていたこと。念能力での戦う場合、凝によって相手の能力を見極めるのは常套手段。
出典:HUNTER×HUNTER7 冨樫義博 集英社
懐かしきヨークシンでの念修行
ウイングさんが念能力者の戦い方で話していたことだけど、念能力が知られることは戦いにおいてかなり不利になる。
念能力がバレれば、拘束の方法も対策されてしまい逃げることすらできなくなる。ルイーニーの作戦のどれもがズサンだ。
旅団とマフィアの均衡
旅団の最優先事項はヒソカ。そのため、マフィアとのイザコザは自分たちからはしないというスタンスのようです。
フランクリンのもとにシュウ一家の副組長イットクが接触したときの「売らなきゃ買わない」というセリフも、旅団全員の考えと言えそうです。
ただし、ここには今のところという条件が入る。なぜなら、今んところヒソカを殺すことが優先事項だけど、旅団の目的は他にもある。
シュウ一家組長が動いたのも、クロロが第1層に興味を持っていること、カキン国のお宝を盗もうとしていることを察したから。
出典:HUNTER×HUNTER7 冨樫義博 集英社
さらに、副組長のイットクも「船に乗った目的はヒソカだけか」と話しており、マフィアにとって旅団は無視できない存在であるのは確か。
いずれ交戦になる可能性は高そうである。
オウが旅団との共闘を打診してきたとき、腹ん中では旅団を危険因子と考えていたのも、今んところは害なしと判断してるだけでしょう。
出典:HUNTER×HUNTER379話 冨樫義博 集英社
旅団に手綱を付けて管理しようとしてるのか、念能力勝負でブチのめすのか、そもそも、オウ一の実力で旅団を倒せるのか疑問。
もし旅団クラスの念能力者なら、ヨークシンの旅団大暴れ以前からマフィアの世界で頭角を現してたはずで、そう考えると微妙な感じ。
379話まとめ感想&380話展開予想
- ルイーニーの能力は空間移動
- ルイーニーの雑な作戦にみな激オコ
- 旅団はヒソカ捜査最優先
- 若頭オウは旅団との共闘を打診
379話はサブというかザコキャラ・ルイーニーがメイン回というよく分からない話でしたが、旅団とマフィアの接点はできたみたい。
結局彼の最終的な目的はシャ一家のアジトにマーキングすることで、そのために旅団を適当にかき回したって感じかな。
旅団とマフィアは対立ではなく、共闘という方向になるのか。ヒソカ捜索を最優先にする旅団はどう出るんでしょうね、次回が気になる。
つづく
連載最新話ハンター×ハンター | ||
王位継承戦編連載再開!旅団の過去が明らかに! | ||
391話 | 392話 | 393話 |
394話 | 395話 | 396話 |
397話 | 398話 | 399話 |
400話 | 401話 | 402話 |
403話 | 404話 | 405話 |
406話 | 407話 |
ハンター×ハンター37巻 | ||
381話 | 382話 | 383話 |
384話 | 385話 | 386話 |
387話 | 388話 | 389話 |
390話 |
ハンター×ハンター36巻 | ||
371話 | 372話 | 373話 |
374話 | 375話 | 376話 |
377話 | 378話 | 379話 |
380話 |