晩餐会に戻り、第四王子ツェリードニヒの能力の説明で終わった前回。ストーリーが進展したかといえば、まさかの逆戻り。
388話は9日後から始まります。クラピカの二週間での超短期念取得のカラクリが判明、各陣営の動きも気になるところ。
従者ラジオラスの念発現
水見式による念の発現。この一週間、講習会では念習得における基礎を学んできたけど、今日からはより実践的なステージへと進みます。
任務についている第1王子私設兵のバビマイナ、ヒュリコフはどんなカラクリで念を発現させるのか、厳しく見極める。
出典:HUNTER×HUNTER388話 冨樫義博 集英社
最初に選ばれたのは第11従事者ラジオラス、水見式をおえた彼女からは、確かにオーラの流れが確認できた!
ヒュリコフの観察眼でも、ラジオラスがなんらかの能力で操作されている様子はない。つまり、間違いなく念を発現させたのだ。
長短期での念発現のカラクリ
なら、クラピカが使った念発現の裏技とはどういったものなのか。それは、クラピカとビルの二人の能力が関係していた。
まず、今回の念発現において、水見式は直接的には関係しない。念覚醒のきっかけとその証明のために使用されるのみ。
出典:HUNTER×HUNTER388話 冨樫義博 集英社
能力「球根(ハルジオン)」
ビルの能力は対象の成長を促進させる能力。しかしビル単体では効果が弱い、そこでクラピカのスチールチェーンで能力を増強させる。
スチールチェーンには、半強制的に念を覚醒させる副次効果があり、ビルの能力と合わせて念発現を可能にしていた!
スチールチェーン
ツベッパ陣営の動き
講習会で念を発現させたマオール。講習会での罠の類はないとの報告で、クラピカとの関係をさらに深めようと思案するツベッパ王子。
第1王子私設兵の頻繁な配置換えに危険を感じ、クラピカとの接近を急ぐ!一方リハンは、最重要人物の第9王子の監視に就けないことに疑問を持つ。
マオールの念発現を目の当たりにし、さらにはツベッパの霊獣が一度も姿を現さない現状で、リハンの焦りは募っていく。
そんな状況の中で、四度目のオーラの鳴動が!
H×H388話の深堀り考察
ここからはハンターハンター388話の気になったコマを考えていきます。
クラピカの用意周到な作戦
今回の講習会では、参加者の念を強制的に発現させる場面が描かれましたが、どの順番で念を発現させていくのかが一つのポイントでした。
出典:HUNTER×HUNTER388話 冨樫義博 集英社
意図的な違反の抑止力
クラピカが念発現をさせた参加者は三人。
- ラジオラス(第11王子従事者)
- ユウリ(第10王子従事者)
- マオール(第5王子私設兵)
クラピカの作戦は、なるべく下位の参加者から念発現をさせること。その理由は、カキン国の王子・王妃の上下関係を考慮してのこと。
上位王子・王妃は下位王子・王妃に対して待遇にハッキリとした差があり、この関係性は所属兵にも適用されます。
仮に下位王子護衛に念発現したとして、その護衛が故意に情報をバラしたら、上位王子からの追求は必至です。
マオールの言った「意図的な違反の抑止力」とは、このことを意味します。第三王子が一時休戦関係にあることをうまく利用した作戦でもあった。
ビルの能力「球根(ハルジオン)」
出典:HUNTER×HUNTER34 冨樫義博 集英社
ビルがBW号に乗船している本来の目的は暗黒大陸探索メンバーとして同行するため。ビヨンド側のH協会員、つまりは協専ハンターです。
協専ハンターはスペシャリスト集団、暗黒大陸探索に向けて集められた能力者たちで、いずれも特出した能力なり技能がりを備えています。
今回ビルの能力が判明したけど、これがかなりレア。強化系でありながら補助型、対象物の生長をお流すことができる能力。
暗黒大陸上陸の際には、攻撃・支援の両方に役立つ上、食料確保にもビルの能力は役立つ可能性があり、たしかに重宝する能力ではあるな。
カチョウのその後
出典:HUNTER×HUNTER388話 冨樫義博 集英社
ユウリ(カチョウ従事者)とクラピカの会話のやりとりから、第10王子がまだ生きていると思われているみたいです。
今回の講習会参加者を見ると、死亡したサレサレ王子の警護をしていたムシャホの姿がないのが確認できます。
ということは、具現化したカチョウは周囲に違和感なく振舞っているのでしょうか。カチ・フウ陣営の現状が気になるところ。
晩餐会から2日が経過している現状で、司法局にいまだ軟禁されているのか、少なくとも居住区が閉鎖されていないのは確か。
リハンとバルサミルコの意見の違い
第9王子の護衛にすぐにでも就きたいリハンと、それを否定する兵隊長バルサ。兵隊長の考えは、リハンの誤認を危惧してるようです。
リハンの分析- 操作系能力でシカクは自死
- 側近・霊獣に操作系の可能性
リハンの能力は標的の能力を正確に分析・把握することが必須、しかし、現段階での間違った分析は明らかに命取りになりうる。
また、リハンの能力発動条件上、兵隊長が直接進言することもできない、そのため「気づけリハン!」と心の中で願ってるw
出典:HUNTER×HUNTER388話 冨樫義博 集英社
気づけリハン!
リハンの勘違いは相手の能力を「操作系」と断定している点。ハルケンブルグの能力は強化系、操作系は付随的な能力のため分析は誤っている。
もちろん、直接護衛につけばより詳細な分析ができるかもしれない、けど覚醒後のハルが問答無用でシカクを攻撃したことから、兵隊長が慎重になるのはもっともなこと。
第9王子陣営からの4回目の鳴動
ハルケンブルグ陣営の動きも慌ただしくなり気になるところ。オーラの鳴動はこれまで四回確認されています。
- 1回目:膨大なオーラ量確認(375話)
- 2回目:継承戦参加・覚醒(382話)
- 3回目:能力仮説の検証(386話)
- 4回目:今回(10日目午前11:30)
3回目から王子の能力を検証するために発動し、このときはクラピカが警戒する描写もありました。今回も能力の効果を知るために発動したのか。
それとも、新たなる標的に能力を使ったのか。シカクの自死により、新たに配属された第1王子私設兵が狙われた可能性も否定できない。
388話まとめ感想&389話展開予想
- 講習会で念の発現に成功!
- 念発現はビルとクラピカの能力
- ツベッパはクラピカとの接近急ぐ
- 4回目の念の鳴動!
クラピカの念講習会の裏技が明らかになり、このままなにも妨害がなければ、参加者全員が念発現することが可能。
出典:HUNTER×HUNTER388話 冨樫義博 集英社
オーラが見えるのは従事者二人に、マオール、、、あれ、第7王子護衛のサトビもオーラが描かれてる?水見式は描かれてなかったよね。
サトビも今回の講習会で念の発現をしていて、その場面が省略していたのか、それとも、元から念能力者なのか、後者はありえないから、前者かな。
つづく
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