2週間での念習得を条件に開かれたクラピカの講習会、そのカラクリが判明した前回。クラピカ、そしてビルの能力も不可欠だったとは。
389話では、時間は少し巻き戻りストーリーは進みます。そして、第2王子カミーラ私設兵の能力も明らかになり、登場人物はさらに膨れ上がる!
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カンジドルの「シカク自死」状況報告
第7王子居住区前で発生したシカクによる不可解な自死、ベンジャミン王子は警護にあたっているカンジドルを呼びよせ報告を求める。
カンジドルの考えは次のとおり、
- シカク自死と第9王子の能力関係濃厚
- 交換条件による自殺強要の可能性
- 鳴動は音速を超える直径5mの火玉クラス
出典: HUNTER×HUNTER389話 冨樫義博 集英社
報告を聞いた兵隊長バルサミルコは「交換条件による自殺強要」に疑念を抱く。王子の気質、交換条件と自死の無関係性、王子を殺せない霊獣の縛りから可能性は薄いと判断。
ならなぜシカクは1007号室前で自死したか、この秘密を解決すべく、カンジドルは引き続き理由を探る命を受けた!
カンジドルの1007号室調査開始
シカク自死の謎を解明するため、各警護に聞き取りをおこなっていくカンジドル。しかし、有益な情報は一つもない。
考えられるのは陽動作戦、第9王子の母親である第2王妃兵経由でのルズールスの策略、シカク自害を陽動に何かをした?
だが確かな証拠もなく、結局は静観し状況を見守るのが最善策という結論に至るカンジドル、シカク自死の理由はいまだ不明。
4回目の鳴動!犠牲となる私設兵
カンジドルの報告から翌日、10日目午前11時30分、第9王子陣営からオーラの鳴動を確認するベンジャミン陣営。
監視任務に就いている私設兵ビクトが交戦するも、攻撃も防御も効かず、激しい叫びとともに音声が途絶え音信不通に。
バルサミルコの作戦は、私設兵の不審な死を理由に王子を拘束、臣下と分断し能力を封じるというもの。そして、この機会に確実に仕留める!
カミーラ私設兵の暗殺呪詛
389話にてカミーラ私設兵の念能力が判明。私設兵たちの能力は「暗殺呪詛」。文字通り対象者を呪殺する。
呪詛対象はカキン国王子、第1から第14王子ワブルにそれぞれに呪殺す担当が付いている。発動条件は自分の命を絶つこと!
つじつま合わせに生まれた僕等
出典: HUNTER×HUNTER389話 冨樫義博 集英社
そして、彼女らにも動きが。王子に向けて呪詛を飛ばす準備を着々と始める。ターゲットは第14王子ワブル。呪う機会を狙う!
H×H389話の深堀り考察
ここからはハンターハンター389話の気になったコマを考えていきます。
私設兵の死と第一王子の能力継承
これまでの継承戦において、第1王子私設兵の死亡は三名です。ビンセント、ムッセ、シカク。それぞれの能力はベンジャミンに継承されています。
私設兵死亡による能力譲渡は、手に浮かび上がる星マークによって確認することができ、私設兵の生死確認にも使えるようです。
出典: HUNTER×HUNTER389話 冨樫義博 集英社
ベンジャミンは第9王子の攻撃により生存不明にあるビクトに対して、「生きている」と断定したのは右手の星マークを見てのセリフです。
星マークが浮かぶと能力継承、つまりは私設兵の死亡を意味する可能性が高そうです。ただ、気になるのが星の数。
- ビンセント(第14王子暗殺失敗で自死)
- ムッセ(第2王子の能力で死亡)
- シカク(第9王子の能力で死亡)
- 右端の星:不明
ビクトの生存確定なら星の数が一つ多い。これは継承戦前に私設兵の誰かの能力を継承したことを意味するのか。
連れていける私設兵の上限が15名までという縛りから、その対策として、重要な能力をあらかじめ用意したとか、いろいろ考えられます。
私設兵ビクトの現状を考える
シカクの代わりに第9王子の監視任務についてのがビクト、しかし、任務早々に王子の標的にされてしまった。
私設兵の監視が難しい中で最重要人物として無視することは不可、そこでバルサミルコが拘束という手段に出たわけか。
ただ、現在ビクトの死体は見つかっていない。シカクのケースから、ビクトもまたハルケンブルグ王子の攻撃で臣下と魂が入れ替わった。
- ビクト:魂は臣下
- 臣下:意識不明(睡眠)状態
臣下は睡眠状態。そして、ビクトは臣下の魂が入り居住区内のどこかにいるというのが、シカクのケースから考えられること。
出典: HUNTER×HUNTER389話 冨樫義博 集英社
今回の処遇を見ると、ハルケンブルグ王子のみが拘束されている状況です。また、拘束時、居住区の捜査はしていない。
王子が拘束に素直に応じてることから、軍が室内にすら入っていない。ビクトが室内に隠れていても、見つかることはなかった。
呪詛(じゅそ)発動の期間と条件
ここにきて新しいワードが登場しました。第二王子カミーラの私設兵が持っている能力「呪詛」。発動条件は術者の死という能力。
呪詛以外にも除念師もいるところを見ると、カミーラ陣営は呪いに特化した私設兵で構成されているようです。
ただ、継承戦内で呪詛を発動させるとすれば期間がネックになってきそう。継承戦は新大陸(仮)到着までの勝負。
1週目が過ぎた現時点で、残り約7週間で2カ月もない。呪詛発動にはある程度の期間が必要なことから、期間を短縮するリスクも明らかになった。
その方法として、対象者にできる限り近づく方法があるようだけど、念能力が周知されてしまった今、実行するのは難しそう。
とくに第1、第4王子への接触が難しいのが厄介。両王子とも第1王妃の子供のため、私設兵が遅れなく接触が難しい。
- 第1・4王子(第1王妃ウンマ)
- 第2王子(第2王妃ドゥアズル)
第1、4王子への対応がカギになってきそう。ただ、居住区の位置関係から呪いをかけられる可能性はありそう。
ツェリとは相性がいい能力?
ツェリードニヒは絶キッカケで発動する能力のため、タイミングしだいでは呪詛で暗殺できる可能性もあるかもしれない。
未来予知+改変は近距離線では勝てる可能性は少ない、けど、呪詛は長距離攻撃、さらに、居住区の位置から呪いの準備もしやすい。
ツェリが能力を自在に操れるようになればなるほど絶の時間は伸びる上に、霊獣も現れない、つまりは呪詛がかかりやすと言えなくないか?
ちなみにベンジャミンの呪詛は難しそう。兵隊長サラヘルが第14王子呪詛殺害の件で王子に相談したことから、ムッセの能力で手の内がバレた。
389話まとめ感想&390話展開予想
- シカク自死の理由を探る
- 私設兵カンジドルの調査開始
- 4回目の鳴動で第1王子私設兵犠牲
- カミーラ私設兵は暗殺呪詛集団
- 呪い標的にワブル王子が
ハルケンブルグの好戦的な態度によってベンジャミンに狙われてしまったけど、頭の切れるハルならきっと考えがあるはず。
自身の能力を理解するためとはいえ、第1王子私設兵二人も攻撃しているわけで、簡単には暗殺されないはず。
そして、第2王子私設兵の呪詛集団、こちらは時間的・距離的制約が判明したことで、すぐに呪殺すというものではなかった。
呪いを発動するにはクリアしないといけない条件があるため、活躍はもう少し先かな(少なくとも居住区に戻ってから)と予想。
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