暗黒大陸編に入り、幻影旅団の存在感が増しています!旅団の過去エピが描かれていたりと、これまでのイメージが一変してしまうほど。
悪役側の設定を詳しく描くことで、主人公以上に魅力的なキャラに昇華させてしまうのは、冨樫作品あるあるw
そんなわけで、幻影旅団について改めてまとめてみました。とはいえ、単行本派を考慮して連載情報はあえて避けてます。
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幻影旅団とは
幻影旅団は世界中で暴れ回る盗賊団であり、これまでにクルタ族虐殺やヨークシン襲撃など暗殺や強盗を生業とします。
リーダーは、仲間から「団長」と呼ばれているクロロ=ルシルフル、強力な念能力者集団であり、団員ナンバーと蜘蛛の刺青が特徴。
普段は個別行動をとっていますが、大仕事のときになると、クロロから招集がかけられる。ヨークシン襲撃時には全員が集められた。
出典:HUNTER×HUNTER8 冨樫義博 集英社
フェイタンが「2年3ヶ月振り」と話してことから考えると、全員が揃って仕事をする機会はそう多くはないようだ。
旅団同士の関係性
出典:HUNTER×HUNTER22 冨樫義博 集英社
キメラアント編では、ノブナガが仕事を手伝ってほしいとフィンクスに連絡する場面も(フィンクスはきっはり断っていたがw)。
一同に集結するのは稀ながら、個々で会うのは日常的みたい。とくに旅団初期メンバーは、流星街出身の顔なじみで特別な関係性にある。
幻影旅団と「蜘蛛(クモ)」
幻影旅団には、「蜘蛛(クモ)」という呼称があります。団長を頭(リーダー)、団員を手足とする蜘蛛に見立てた組織構成。
団長の命には団員は忠実に従いますが、団長を最優先に生かすと言う意味ではなく、生かすべきはあくまで旅団。
出典:HUNTER×HUNTER12 冨樫義博 集英社
仮に団長が死んでも、他の団員が団長として蜘蛛の頭になれば問題なく、重要なのは蜘蛛という機能を存続させること。
幻影旅団の初期メンバー
No. | 団員 | No. | 団員 |
0 | クロロ | 7 | フランクリン |
1 | ノブナガ | 8 | - |
2 | フェイタン | 9 | パクノダ |
3 | マチ | 10 | - |
4 | - | 11 | ウボォーギン |
5 | フィンクス | 12 | - |
6 | シャルナーク |
幻影旅団の初期メンバーについては、パクノダのセリフなどで明らかになっており、現在判明している人数は9名。
また、初期メンバーは全員が流星街出身であり、お互い子どもの頃から知っている「幼馴染み」のような関係にある。
幻影旅団が生まれた流星街
領 土 | ラベ共和国と同程度(東京都+埼玉県) |
人 口 | 推定800~1000万人 |
用 途 | 1500万年前から廃棄物処理場として使用されてきた |
流星街(りゅうせいがい)はクロロたちが育った場所。国というよりは、巨大な廃棄場というのが正しい認識。
公式には人は住んでいないとされているが、実際には、800万人近い社会に認識されない者たちが暮らしている。
マフィアとは蜜月関係にあり、足のつかない(出生不明の)人材を供給する代わりに、流星街の安全を買っている状況。
幻影旅団の「鉄の掟」
- 団員の命よりも幻影旅団の存続優先
- 団員同士の喧嘩禁止!コインで決める
血の気の言い団員が揃っているせいか、旅団同士のマジ喧嘩を防止するルールも存在する。それが「鉄の掟」!
団員同士で意見が分かれたときは、専用コイントスで決める。ヨークシン編では、しばしばこの方法でマジ喧嘩を回避していた。
また、団長含め団員の命よりも、幻影旅団の存続を最優先させることも、鉄の掟に含む絶対ルールとしてあります。
幻影旅団の団員構成と団員入替
団員ナンバーが12番まであることから、基本構成は13名。団員の入れ替えは欠番、または、団員を倒すことで入団できます。
たとえば、ヒソカは元4番のオモカゲを倒し、入団を果たしています。このほか、欠番が出ると補充されます。
暗黒大陸編時では、ヒソカ枠にカルトが、ウボォー枠にイルミがそれぞれに入団。それ以外は欠番のままです。
元団員8番の謎
出典:HUNTER×HUNTER8 冨樫義博 集英社
ちなみに、フェイタンのセリフから、4番と8番の顔ぶれが変わっています。4番はオモカゲ⇒ヒソカですが、8番が誰なのかが不明。
幻影旅団メンバー紹介【生死状況】
No.0クロロ=ルシルフル【生存】
幻影旅団の頭であり、周りからは団長とも呼ばれている人物。特質系能力者であり、旅団を束ねるリーダー。
額の十字架、さらにマントには逆十字架が描かれている。髪型はオールバック姿が基本だが、髪を下ろしているときもある。
クロロの能力は他人の能力を盗み「盗賊の極意(スキルハンター)」。能力を盗むにはいくつかの条件が必要である。
クロロの能力能力名 | 説明 |
密室遊漁 | 密室空間のみに生息する念魚出現させ敵を襲う |
不思議で便利な大風呂敷 | 念獣から盗んだ能力。なんでも包み込める風呂敷を具現化 |
番いの破壊者 | 流星街長老の能力。プラスとマイナスの刻印を合わせ爆発 |
人間の証明 | スタンプを押した人形を操作できる |
転校生 | 左右の掌の矢印マークを使い触れた対象と入替できる |
クロロの髪型と二面性
クロロはオールバック姿と髪を下ろしたときとで性格が異なります。オールバック時は、冷静で感情を露わにしないことが多い。
一方、髪を下ろしているときは、感情豊かな無邪気な青年の一面を見せている場面が多い。
No.1ノブナガ=ハザマ【生存】
団員ナンバー1はノブナガ。和服姿で、髪は長髪だがちょんまげ風ヘアが基本スタイル。ハンゾーと同じジャポン出身と思いきや地元は流星街。
血の気が多く、ヨークシン編では旅団同士の衝突には必ずノブナガがいた。実力が原因なのか、なぜか旅団内の評価が低いw
強化系能力者で、居合いの達人。とくに半径4メートル内に展開する「円」内では無敵!旅団ではウボォーとともに特攻役を担当。
ノブナガの能力能力名 | 説明 |
居合 | 鞘から刀を抜く動作で敵を倒す達人技 |
円 | 半径4メートルまで広げ敵の動きを察知する |
旅団腕相撲ランキング
単行本10巻のおまけページに旅団の腕相撲ランキングが掲載されているんですが、ノブナガは9位なんですよね。
ノブナガは強化系だから、力もそれなりに強いはずなんだけどね。ちなみに、上位のウボォーとフィンクスはいずれも強化系。
コチラもどうぞ No.2フェイタン=ポートオ【生存】
団員ナンバー2はフェイタン。残忍非道なザ悪者の王道。旅団では「拷問」を担当し、目を覆いたくなるようなことも平気でする。
話すとき、語尾に「ね」を付けるのが特徴的。変化系能力者であり、近接・遠隔いずれにも対応可能なオールラウンダー。
小柄ながら実力は旅団内でも上位。サソリ型キメラアント・ザザン戦では、仕込み傘を使用し単独勝利している。
フェイタンの能力能力名 | 説明 |
許されざる者 | 自身が受けた痛みをオーラにして放つ |
太陽に灼かれて | オーラを灼熱に変えて攻撃する広範囲技。この時服装が変わる |
マチ=コマネチ【生存】
団員ナンバー3はマチ。気の強い美少女。旅団内では主に治療担当だが、ヨークシン編では連絡係としても動いていた。
勘の鋭さはクロロからも一目置かれている(本人はあまり当てにしないでほしい感じ)。実際、クラピカとゴンたちの関係を指摘。
念糸(オーラを紡いだ強靭な糸)を使う喧嘩系能力者。切断された腕を完全に結合したり、追跡や攻撃にも使える万能糸。
マチの能力能力名 | 説明 |
念糸縫合 | 念を糸状にして使用。治療・攻撃・追跡など用途は多岐にわたる |
ヒソカ=モロウ【元団員】【生存】
元団員ナンバー4はヒソカ。生死を賭けた戦いになによりも興奮を覚える戦闘狂。幻影旅団に入団したのも、クロロと戦うことが目的。
性格は気まぐれで嘘つき。普段は冷静だが、ゴンのような逸材を見つけたものなら、興奮を抑えられず欲望全体になるw
ガムとゴムの両方の性質を持つオーラを操る変化系能力者。武器はトランプ。そして、鍛えぬかれた肉体は旅団内でも上位の実力だ。
ヒソカの能力能力名 | 説明 |
伸縮自在の愛 | 念をガムのように伸ばす・くっつける・離すなどできる技 |
薄っぺらな嘘 | オーラをシール状に変化させ材質・質感を再現する技 |
ヒソカのオーラ別性格分析
単行本7巻で、ヒソカは系統別に性格の特徴をまとめた「オーラ別性格分析」を披露していました。
- 強化系:単純で一途
- 操作系:理屈屋、マイペース
- 変化系:気まぐれでうそつき
- 放出系:短気で大雑把
- 特質系:個人主義者、カリスマ性
- 具現化系:神経質
カルト=ゾルディック【現団員】【生存】
ヒソカの後に入団した現団員ナンバー4のカルト。ゾルディック家の末っ子であり、初登場回はグリードアイランド編。
その後、キメラアント編で、流星街を根城にしていたサソリ型キメラアント・ザザン討伐に参加し念能力を披露。他団員との実力差を実感している。
紙吹雪を扇子で操り攻撃。また、詳細不明ながら探知能力も備えている模様。除念師を探し出したのはカルトの功績だ。
カルトの能力能力名 | 説明 |
蛇咬の舞 | 大量の紙吹雪を扇子で操り攻撃する |
??? | 紙片を対象につけることで会話を盗聴 |
フィンクス=マグカブ【生存】
団員ナンバー5はフィンクス。短気でキレやすい性格でジャージ姿でいることが多い。団長がクラピカに拉致られたときは、見捨てる選択をしていた。
強化系の持ち主で、腕相撲ランキングではウボォーの次に強い。武器は己の拳のみ。腕を回すことでオーラの量が上がる。
フィンクスの能力能力名 | 説明 |
廻天 | 腕を回るほどオーラ―が増え威力が上がっていく |
シャルナーク=リュウセイ【死亡】
団員ナンバー6はシャルナーク。情報処理と分析を担当し、幅広知識を持ち合わせる頭脳派タイプ。プロハンターでもある。
頭の回転のはやさから、現場での細かい調整や指揮はクロロに代わり、シャルナークが担当しているようだ。
操作系能力者で、特殊な携帯電話とアンテナを使用する。アンテナを対象に刺すことで携帯電話で操作が可能。
シャルナークの能力能力名 | 説明 |
携帯する他人の運命 | 特殊な携帯電話とアンテナで対象を操作する |
自動操作モード | アンテナを自身に刺し一時的にオーラ量上げる。反動大きく数日動けない |
フランクリン=ボルドー【生存】
団員ナンバー7はフランクリン。2メートルを超える大男、いかつい見た目ながら、旅団ではまとめ役になることもしばしば。
両手の指は十本すべて切り落とし、アゴまで裂けた口元、額の痣、耳たぶの異様な長さが特徴。理由は全くもって不明。
放出系能力者で、切り落とした指先から無数の念弾を発射し手攻撃する。一発ごとの威力が高く並みの念使いでは防ぎきれない。
フランクリンの能力能力名 | 説明 |
俺の両手は機関銃 | 切り落とされた指から放たれる強力な念弾を放つ |
シズク=ムラサキ【生存】
メガネがトレードマークの、天然系にして毒舌女の子。自分がいったことをすぐに忘れてしまうクセを度々みせている。
団員と仲のいい雰囲気はあるが、旅団初期メンバーではない。流星街出身なのかは不明。なぜ入団したのかは謎。
具現化系能力者で、掃除機のデメちゃんを具現化して戦う。デメちゃんは生きているモノ以外はなんでも吸い込むことが可能だ。
シズクの能力能力名 | 説明 |
デメちゃん | 生きているモノ以外吸い込む掃除機を具現化したもの。鳴き声はギョギョ |
パクノダ【死亡】
団員ナンバー9はパクノダ。胸元がザックリあいた服を着るセクシーお姉さん。旅団では念能力を使った尋問担当。
特質系能力者で、人は物に触れるだけで記憶を読み取ることができるレア能力、旅団を裏からサポートする。
ヨークシン編にてクラピカの念能力により死亡している。このとき旅団には、クロロが必要だとし見殺しにしなかった。
パクノダの能力能力名 | 説明 |
記憶弾 | 記憶を弾に込めてリボルバー式銃(最大六発)で撃ち込んだ相手と記憶を共有 |
ボノレノフ=ンドンゴ【生存】
団員ナンバー10はボノレノフ。全身を包帯でグリグリ巻き、手にはグローブ、短パン姿はボクサーをイメージさせる。
その正体は数部族ギュドンドンド族の末裔。身体には無数の穴があいており、穴から奏でる音を戦闘に変えます。
包帯は日常で音を奏でないためと推測。戦闘時はマッドマン(格ゲーキャラ)のようないで立ちで戦う場面もあった。
ボノレノフの能力能力名 | 説明 |
戦闘演武曲 | 身体から奏でる音を戦闘力に変える |
木星 | 木星のような巨大な球体を攻撃する広範囲技 |
??? | 変身できる。暗黒大陸編で判明 |
ウボォーギン【元団員】【死亡】
団員ナンバー11はウボォーギン。旅団最強オーラ量の持ち主。強化系を核ミサイル並みの威力まで本気で極めようとしていた。
とはいえ、彼の攻撃は念を込めた右ストレートという単純明快な攻撃。だが、クラピカ戦では知力戦を交えた攻撃もしていた。
たった一人で「陰獣(いんじゅう)」を全滅させたものの、クラピカとのタイマン勝負に敗れ死亡している。
ウボォーギンの能力能力名 | 説明 |
超破壊拳 | 右手にオーラを集中させた渾身の右ストレートパンチ |
ウボォー?ウヴォー?
作中では「ウボォーギン」表記ながら、ファンの間では「ウボォー」ではなく「ウヴォー」としているケースもあります。
この「ウヴォー」表記の元ネタは、単行本12巻の表紙が根拠。この表紙のみ「ウヴォ」表記になっています。
イルミ=ゾルディック【現団員】【生存】
ウボォーギンの後釜として入団したのがイルミ。ゾルディック家の長男。ヒソカの友人として手を組む場面も度々描かれていた。
イルミが旅団に入団したのはヒソカの依頼から。BW号を舞台にヒソカ自身がターゲットとなる殺し合いをイルミに依頼したようだ。
操作系能力者で特殊な鋲(びょう)が愛用武器。鋲を肉体や頭部に刺し操ったり、姿を変えたりできる能力。
イルミの能力能力名 | 説明 |
鋲人間 | 念を込めた特殊な鋲を対象に刺し操作する。自身に刺すことで容姿を変えることも可能 |
幻影旅団とゾルディック家の繋がり
出典:HUNTER×HUNTER9 冨樫義博 集英社
旅団とゾルディック家の接点が気になるところですが、キルアの母親キキョウは、実は流星街出身であることが判明しています。
ほかにも、執事長ゴトーも流星街出身と接点はあります。ただ、シルバは仕事で旅団の一人を殺しているなど、複雑な関係なのも確か。
幻影旅団や流星街は仲間意識が強い人々ですが、ゾルディック家の扱いは特殊な立ち位置にあるのでしょうか?
コチラもどうぞ No.11コルトピ=トノフメイル【死亡】
団員ナンバー12はコルトピ。胸まで伸びる髪の毛で顔全体を覆っており、通常は左目のみしか分からない。
具現化系能力者で、物体の精巧なコピーを作ることができる。コピーには「円」の効果が付与され察知能力がある。
ヨークシン編では、アジトを隠すため100棟以上のビルをコピーさせる神業を披露するも、ウンコの最中ヒソカに襲われ死亡。
コルトピの能力能力名 | 説明 |
神の左手悪魔の右手 | 左手に触れた物体のコピーを右手で具現化する。コピーは24時間御に消滅 |
コルトピの素顔
出典:HUNTER×HUNTER34 冨樫義博 集英社
コルトピの素顔は、ヒソカに頭部を切断されたときに明らかになったものの、「死に顔」のため通常時の素顔は知らない。
単行本34巻に描かれているコルトピの素顔は、かなりの美少年。ちなみに、一人称が「ボク」なので男性と推測(確定ではない)。
幻影旅団メンバー一覧表
No. | 団員 | No. | 団員 |
0 | クロロ | 7 | フランクリン |
1 | ノブナガ | 8 | シズク |
2 | フェイタン | 9 | パクノダ |
3 | マチ | 10 | ボノレノフ |
4 | オモカゲ⇒ヒソカ⇒カルト | 11 | ウボォーギン⇒イルミ |
5 | フィンクス | 12 | コルトピ |
6 | シャルナーク |
※赤字:死亡キャラ
幻影旅団の結成秘話明らかに【補足】
暗黒大陸編では、幻影旅団の過去編も描かれています。ただ、単行本ではなく連載情報のため、以下の記事を参照ください。
- なぜ旅団が盗賊集団になったかの理由
- ヨークシン編の様々な伏線回収
幻影旅団過去編【連載ネタバレ考察】
連載最新話ハンター×ハンター | ||
王位継承戦編連載再開!旅団の過去が明らかに! | ||
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ハンター×ハンター37巻 | ||
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