アルカ編は、ゴンさんを助けるためにキルアが奔走するストーリー。このとき、登場したのがゾルディック家の四男坊アルカ。
アルカには、どんなお願いごとでも叶えてくれる特殊な能力がありますが、この能力にはいくつかのルールが存在します。
そして、能力を使うのはアルカの中にいるナニカによるもの。この記事では、ナニカの能力やルールを中心にまとめています。
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アルカ(ナニカ)の扱い
アルカは家族ではない?
アルカはゾルディック家でも異質な存在です。キルアが実家から連れ出すまでは、地下に厳重に幽閉され監禁状態という扱いでした。
家族内で意見が対立した場合、家族内指令(インナーミッション)が発動し、家族内の殺し合いはご法度になりますが、アルカはこの指令の対象外。
つまり、アルカはゾルディックの姓は名のっているもののキルア以外の大方は、家族ではないとの認識だったんですよね。
「呼び方」から分かるアルカの扱い
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
アルカの扱いは「呼び方」が物語っています。キルア以外は名前では呼ばず、「それ」と呼び、家族ではないことをあからさまにしていた。
ただ、キルアに指摘されたイルミはすぐに修正。キルアに嫌われたくないイルミの弟愛さがあらわれていたw
キルアはアルカのお兄ちゃん
アルカを敬遠するのは未知の能力が原因。一歩間違えれば家族全滅もありえる能力に、シルバは地下に幽閉せざるおえなかった。
アルカの能力のルールを熟知していたからとも言えるけど、それだけでなく、キルアはアルカのお兄ちゃんでアルカはキルアの妹。
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
そして、アルカもキルアもお互い大好き!では、アルカのルールとは具体的になんだったのか、次から詳しく見ていきます。
アルカの監禁はいつから?
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
アルカは、もとから家族から冷遇されていたわけはありません。回想エピでは、両親の前でお人形遊びをしている場面も描かれています。
監禁のきっかけは、アルカの能力が家族に知られることとなり、その能力の恐ろしさにみなが気づいてしまったからでした。
アルカ(ナニカ)の能力とルール
アルカ(ナニカ)の能力とは?
アルカの能力は、どんな願いごとでも叶えてくれるというものでした。しかも、その願いは恐らく際限がない。
ただし、アルカが叶えるお願いには複数のルールが存在しており、お願いする内容によっては、大量の犠牲者が伴う危険なものでした。
ルールは、イルミやミルキによって検証が行われました。アルカの能力が明らかになったとき、執事を使って能力の条件を探っていった。
イルミが検証したルール
アルカ(ナニカ)のルール①- おねだり三つでお願いごと一つ叶う
- おねだりはお願いした人とは別の人
- お願いが大きいほどおねだりの難易度上がる
- 4回連続おねだり拒否で本人と最愛の人最低二人死ぬ
- 二人以上死ぬ場合は本人と長い時間共に過ごした順に死ぬ
億万長者にしてとアルカにお願いした執事ミツハの場合、おねだりに失敗して把握しただけでも64人が死亡しています。
叶えてほしい「お願い」がデカいほど、アルカから伝えられる「おねだり」もまたデカくなる、つまり等価交換。
ミルキが検証したルール
ミルキは、シルバの知らないところでアルカにいろいろお願いしていたようで、彼なりに知りえたルールが存在した。
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
- おねだり失敗は難易度リセット、一番優しい難易度に戻る
- おねだりされた人が途中で死ぬとおねだり失敗、最低一人死ぬ
- おねだりされる人物は途中変更不可
- アルカが知らない人はおねだり不可
- アルカに連続してお願い不可
アルカにおねだりされた人物が途中で変われないルールを利用したのがツボネでした。ツボネはアルカにおねだりされます。
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
ツボネの顔が異様にデカいというツッコミはともかく、ツボネがアルカのおねだりを一つを叶えて姿を消したのは、
おねだりされる人物は途中で変われない
というルールがあるためでした。
三つすべてのおねだりが解消しなければ、新たなお願いができないため、ツボネはキルアをけん制するために姿を消した。
キルアのみが知っている「裏ルール」
ただし、イルミやミルキが知りうるルールに当てはまらない事象が、キルアのケースのみ起こっていました。
イルミは感づいていたものの、具体的にキルアがどんなルールを隠しているかまでは、終盤まで分かりませんでした。
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
キルアが隠していたルールの一つがナニカの治癒能力です。これは、お願いに適用されるルールとは別のルールが存在します。
アルカ(ナニカ)の治癒能力- ナニカには治癒能力がある
- 治す部分に触れる必要がある
- 治すのが苦手で治癒後すぐ寝る
- 治癒能力には残酷な見返りはない
キルアは、ナニカの治癒能力を使ってゴンを治そうとしていました。ゴンのような重篤な症状でも、ナニカの能力なら見返りなく完治可能。
ただ、イルミはキルアが告白したナニカの治癒能力以外に、まだ隠しているルールがあることを見抜いていたんです。
「お願い」と「命令」
イルミが、まだ「裏ルール」が存在すると推測していた根拠に、イルミが話していた5番目のルールにキルアが該当してないと気づいたかでした。
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
キルアのみ連続してお願いしてもアルカは叶えていた。これは、キルアしか知らないルールがあることを意味している。
そして、イルミの優秀な頭脳から、キルアが隠していたルールに辿りつきます。キルアが頑なに隠していたルールとは、
お願いではなく命令すれば、おねだりもなく何度でも望みを叶えてくれる
というものでした。
キルアの「しろ」と「して」の使い分け
キルアがナニカに頼むときの口調には、二つのパターンが存在します。「〇〇しろ」【命令】と「〇〇して」【お願い】です。
- ○○しろ⇒命令
- ○○して⇒お願い
命令の場合はナニカからのおねだりは一切なく、さらには連続して命令することも可能。もちろん、見返りは一切なし。
ナニカの最強すぎる能力に、イルミはキルアごと傀儡にして操ることを考える。キルアが頑なに言わなかったのも納得です。
ナニカとキルアの関係性
出典:HUNTER×HUNTER31 冨樫義博 集英社
キルアだけが命令できるのは、二人の関係性にあります。ナニカはキルアに、いいコいいコしてほしいためにお願いや命令を叶えていた。
ナニカはキルアのことが好き、だからキルアのお願いには答えるし、おねだり無用の命令にだって叶えてくれる。とても純粋な理由でした。
アルカとナニカの区別の仕方
アルカが眠っているときにだけナニカが出てきます。また、ナニカは目が真っ黒だったり、言葉が片言だったりといった違いもあります。
また、キルアの呼び方も違います。アルカは「お兄ちゃん」と呼ぶのに対し、ナニカは「キルア」と名前で呼びます。
- アルカ⇒お兄ちゃん
- ナニカ⇒キルア
地下の監禁時、アルカに三つのお願いをしますが、あのときは「お兄ちゃん」呼びから、アルカの遊びに付き合っていただけでした。
つまり、ミルキのパソコンをお願いしたときのおねだりではなかった。おねだりするのは、アルカではなくナニカですからね。
ナニカの正体はガス生命体アイ
今回はアルカ(ナニカ)の能力についてまとめてましたが、アルカといえば能力以外にも謎が。それはナニカの正体です!
ゴンのような悍ましい状態でさえも除念(しかもノーリスク)してしまう力は、もはやこの世界のものとは言えませぬ。
出典:HUNTER×HUNTER33 冨樫義博 集英社
そして、この謎が明らかになったのが、33巻単行本おまけページ。ナニカは、暗黒大陸に生息するガス生命体アイであると判明しました。
ゴンたちがいる世界ではチートでも暗黒大陸ならば可能らしい。そして、アルカにはもう一つ謎が残されています。それが「性別」問題!
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